
データウェアハウス(Data Warehouse,DWH)とは,データストリームと呼ばれる取引記録や通信記録など時系列に収集・蓄積される大量の業務データの流れの中から,各項目間の関連性をほぼリアルタイムに分析するシステムです。従来の単純な集計では明らかにならなかった各要素間の関連性の洗い出しを可能とする点に特色があります。現在,小売・サービス業においては,販売時点情報管理(POS,Point Of Sale)システムで集めた大量のデータを分析し,いかなる販売戦略を立案するかにより販売実績は大きく異なります。
また知識管理とは,社内の有能な人材によって蓄積された多種多様な知識(ナレッジ)をITとネットワーク技術を駆使して効率的に管理し社内で情報共有・活用することです。知識管理も,企業が存続していくための優先課題の一つです。
このテーマでは,DWHと知識管理の手法の融合により,企業経営に必要な知識や情報を有機的なシステムとして編成し,企業の中期的・長期的な戦略を策定するための環境を構築する能力を修得します。そのために多様な知識を管理する方法,営業担当者などの収集した情報をデータベース化する手法や,データ分析手法などを修得し,それらの知見を活かして経営戦略の策定を行うまでのプロセスも学びます。
修了プロジェクトでは,担当教授の指導のもとに,各自が自由にテーマを設定し,DWHのシステム構築,仮想企業における知識管理ツールやオンライン多次元分析処理(OLAP,On-line Analytical Processing)のツール導入の企画書・論文作成などを行います。