

組織にはその組織独自の文化背景がある。その組織のあり方は,第一に企業制度に基づいて大枠が決定され構成されるが,その背後には組織のエートス,非公式な人間関係,そして象徴のシステムが,その社会の文化によって色づけられて存在する。そして,組織行動はそれら様々なファクターによって決定される。
日本の近代化は,明治維新のときから,欧米に遅れて始まったが,その後僅かの間に急速に近代化し,欧米に追いつき,追い越したときもあった。日本は欧米に遅れた分,先進諸国の長所を上手く取り入れ,国家体制を教育システムや経済システムとともに作り上げたのである。言うまでも無く,近代化を支えたのは日本独自の文化に基づく,それぞれの制度下の各組織である。
近年,あらゆる側面でグローバル化という名のアメリカナイズが世界を席巻しているが,本講義では,戦後も残り高度経済成長を支えた日本の組織文化を検証し,日本の各種事例を多方面から分析し,未来のための組織改革の手法を論ずる。そして,世界の日本として 異文化圏と共存共栄していくために,今後の日本を支える企業組織構築の視点を養いたい。
組織行動論とは何か,文化人類学と組織行動学との関係,組織分析の諸手法,組織構造,制度と組織,組織風土と組織文化,組織運営とリーダーシップと倫理,組織内教育,国と教育制度と企業,国家神道と天皇制が近代化に果たした機能,戦後のGHQによる制度改革,昭和の高度経済成長と戦前から残る組織文化の機能的連関,象徴システムの組織行動への影響,組織のリフォームとトランスフォーム,ネットワーク組織論,世界の日本を目指すための組織構築,他
それぞれの週では,講義に50%,ケーススタディに25%,プロジェクトチームを構成してのディスカッションに25%程度の時間を取る。クラス内でのディスカッションには積極的に参加されたい。また,毎週の講義に加え,週一回のプロジェクトチームのオフサイトミーティングを義務付ける。
| カテゴリ | 経営環境 |
| 関連のあるキャリア強化科目 | |
| 関連のある職種・進路 |
|
| 単位数 | 2単位 |
| 担当教員 | 日置 弘一郎,リード・ウェイ,金 亨奎 |