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長谷川 明
Akira Hasegawa
  • 京都大学工学士
  • SAP認定ソリューションアーキテクト
  • 元日本アイ・ビー・エム株式会社勤務

私は日本IBM株式会社で,HPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)といわれる科学技術計算のエリアを長く担当していました。高速に計算するには,ハードウェア的なVLSIやCPUの設計が重要なのはもちろんですが,ソフトウェア的な負荷分散や並列処理などの技術も重要です。1997年にIBMのDeep Blueというコンピュータが,その計算の高速性により,当時のチェスの世界チャンピオンを破ったのは有名です。ただ,このHPCのエリアは,IBM全体のビジネスに占める割合としては,ニッチなエリア(顧客は少数)であり,その多くの部分を占めるのは,金融・流通・製造・事務処理などの商用系(コマーシャル系)の顧客でした。

私は本学で,この商用系の企業が利益を上げるために重要な技術である,ERP(企業資源計画)に関連する授業を担当しています。ERPは企業が持つ人・物・金・情報という経営資源を,企業グループ全体で統合して一元管理するという概念で,最近では多くの企業が取り組んでいます。授業では,ERPパッケージとして世界で最もシェアを占めているドイツSAP社のSAP ERPを使用して実習を行っています。学生の皆さんがこのパッケージに精通し,良い条件で就職活動をされることを望んでいます。

本学では,このようにITと経営の両面を学ぶことができます。私の世代の技術者・エンジニアは,ITは若いころから学びましたが,経営を意識するようになるのは,企業の中で中堅管理職の年代になってからでした。その経営の知識・センスを本学では学生の時に身につけることができます。本学でITと経営の両方のスキルを備えた人となり,将来広く世界中で活躍されることを願っています。

  • ERP(Enterprise Resource Planning企業資源計画) 特にSAP ERP
  • HPC(High Performance Computing) 負荷分散処理,並列処理

学術論文

  • “産学連携による新科目『SAP ERP実習』”情報システム学会NAIS Journal Vol.5 36-39,(2010)
  • 長谷川明,本城信光“化学計算プログラムATOMCIの並列処理化”,日本化学会,(1992)
  • “高速・高精度マトリクス計算法”,日本IBM,三菱電機共同研究成果報告書,(1991)

日本IBM社内SE論文・経験事例報告・テクニカルレポート

  • “スーパーコンピュータ調達におけるHPCベンチマークテスト”,(2001)
  • “HPC分野のインフラシステム構築に関する考察”,(1998)
  • “MPICHの導入と使用方法”,(1996)
  • “HPCで重要な技術とベンチマークテストについて”,(1992)
  • “計算化学に関する調査”,(1990)
  • “2次計画法とベクトルパフォーマンス”,(1989)

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