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渡邉 勝正
Katsumasa Watanabe
  • 京都大学工学士,同大学院博士課程修了(数理工学専攻),工学博士
  • 元京都大学助教授,元福井大学教授,元奈良先端科学技術大学院大学教授,社団法人情報処理学会フェロー

世の中の様相は常に変化しています。特に,情報通信技術の発展と拡大が,その変化を速め,影響を及ぼす範囲を広めています。それに伴い,社会における価値観も多様になっています。しかし,ある面では,一様に同質化しているという現象も観られます。このようなときにあって,若い皆さんがはつらつとした発想で,積極的に新しいものに取り組んでいかれる力と意欲を養われることを願っています。

そのような皆さんの要請を実現するためには,斬新な発想で創設された「京都情報大学院大学」は最適の環境です。本学では,皆さんの入学を万全の態勢を整えて待っています。他の大学院には見られない特徴をもつカリキュラムと教育スタッフを揃えて,多くの皆さんの入学に備えています。本学に飛び込んでこられることを大いに推奨いたします。

私は,高校3年生のときに,ある新聞に「人工智能」(当時は,確かこのように表現していました)という見出しで,「電子計算機」のことが紹介されている記事にめぐり合いました。それによって,それまでに考えていた進路の分野を変えて,コンピュータの世界に入りました。特に,ソフトウェアとプログラミング言語に興味を持ち,コンパイラを含めた言語プロセッサの研究に従事してきました。最近取り組んでいる問題の一つに「アクティブソフトウェア」(能動形ソフトウェア)があります。これは,自律ソフトウェアや適応ソフトウェアとも関連するもので,計算環境や計算状況の変化に応じて,自分のプログラムを動的に変えようとするものです。

「アクティブ」(Active)という言葉は,「アクティブ学習」など,様々な分野で使われています。人間の活動の根本であります。皆さんは,これまでに自分の判断でアクティブに行動して来られたことと思います。本学に入学して,自発的に勉学に取り組まれることを歓迎します。

ソフトウェアシステム

  • システムソフトウェア:計算機システムで基本となるソフトウェアで,言語プロセッサ(コンパイラ)とオペレーティングシステム(OS)を指す。個々の応用プログラムの開発と実行を支えている。データベースシステムやネットワークシステムのソフトウェアを含めるようになっている。
  • アクティブソフトウェア:プログラム自身が,実行の状態を感知したり,計算の状況を知って,能動的に起動する機能をもつソフトウェアである。自分を変更すること,他のサイトに移動して計算を継続することの機能をもつように拡張していくことが含まれている。
  • ハードウェア / ソフトウェア協調設計:計算機システムの設計と実装を,ハードウェアとソフトウェアを一体に考えて進める方法である。応用に適した最適な実装を実現する。そのためには,ハードウェアに可変である部分をもつことが必要である。
  • 渡邉勝正 井上晶広 蔵川 圭 中西正樹 山下 茂, 拡張に適したアクティブソフトウェアの設計解析法, 日本ソフトウェア科学会  第22回全国大会(Sep., 2005)  1C-3.
  • N. Nakai, M. Nakanishi, S. Yamashita, K. Watanabe, Reconfigurable 1-Bit Processor Array with Reduced Wirng Area,  Proc. International Conference on Engineering of Reconfigurable Systems and Algorithms (ERSA 2005), 2005, 6, p.225-231.
  • 渡邉勝正, 井上晶広, 伴野 充, 蔵川 圭, 中西正樹, 山下 茂, 能動関数によるアサーション検証設計, コンピュータソフトウェア、Vol.22, No.3, 2005, 7, p.76-91.
  • Y. Murakami/ M. Nakanishi/ S. Yamashita/ K. Watanabe, Quantum versus Classical Pushdown Automata in Exact Computation, Journal of IPSJ, Vol.45, No.10, 2005, 10, p.2471-2480.
  • M. Tomono, M. Nakanishi, S. Yamashita, and K. Watanabe, Event-Oriented Computing with Reconfigurable Platform, In Proc. of the 10th Asia and South Pacific Design Automation Conference (ASP-DAC 2005), pp. 1248-1251, January 2005.
  • S. Yamashita, M. Nakanishi, and K. Watanabe, Toward a Practical Environment for Quantum Programming,  Proc. of Asia-Pacific Conference on Quantum Information Science 2004,  December 2004.
  • 井上晶広,蔵川圭,中西正樹,渡邉勝正, コンポーネントベース開発のためのアプリケーションフレームワーク, 情報科学技術レターズ 2004 vol3,pp.9-11,2004年8月.
  • 桑川栄一, 渡邉勝正, 平面プラン作成支援における設計資産の活用~建築平面プランを対象として~, 情報処理学会 2005年情報学シンポジウム 講演論文集, pp.47-52、2005年1月.
  • 岡崎篤也, 山下茂, 中西正樹, 渡邉勝正, マイクロプロセッサ、ノード端末、コンピュータシステム, 及びプログラム実行証明方法, 特願2005-013190.
  • 小林さとみ,中西正樹,渡邉勝正, 携帯機器に多言語のリソースを安定的に供給出来るネットワークサービス, 2005年情報学シンポジウム講演論文集, pp81-86,2005年1月.
  • 中井伸郎,中西正樹,山下茂,渡邉勝正, 配線リソースを考慮した再構成可能 1bit プロセッサアレイ, 情報処理学会研究報告,2005-SLDM-118, pp. 7-12, 2005年1月.
  • 渡邉勝正, 井上晶広, 山田洋平, 中西正樹, 山下茂, ソフトウェアの自己変更を支援する機構について, 電子情報通信学会 ソフトウェアサイエンス研究会 信学技報 SS2004-34 pp. 1-6,(2004-11).
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