

プロフェッショナルスクールとは
専門職大学院のモデルとなったのは,米国のプロフェッショナルスクールです。その特色として以下のような点が挙げられます。
- カリキュラム構成上,ある特定の課題についての知識や技能の伝授のみに重点が置かれることはありません。社会を理解する力,倫理的規範に基づく行為遂行能力,社会全体に対する関心を持つことなど,広範かつ総合的な能力を育成するための配慮がなされています。
- 教育方法にも特色があります。一方向の講義ではなく,ディスカッションやグループワークを授業に多く取り入れ,学生の自発性・積極性を育成することに力点を置いています。また実務経験者が教壇に立つことも多く,実社会に直結した実践的なテーマで授業が行われます。
- 出身学部にとらわれず,様々なバックグラウンドを有する多様な学生を受け入れています。これにより,多くの人にキャリアチェンジの機会を与えるという社会的な意義を果たしています。多様な出身学部からなる学生集団の中で学ぶことにより,個々の学生は,視野の広さや柔軟性を自然と身につけることができます。
米国においては,社会の各分野でリーダーとして活躍するプロフェッショナルは,ロースクールやビジネススクール(MBA)などの修了者で占められ,プロフェッショナルスクールの学位に対し,極めて高い社会的評価が与えられています。
日本最初のIT専門職大学院として
本学は,「専門職大学院」制度に立脚しながら,ロチェスター工科大学やコロンビア大学など米国の諸大学との教育ネットワークを礎とし,米国のプロフェッショナルスクールの教育ノウハウをカリキュラム上に取り込みつつ,それらをわが国の状況に適合させています。すなわち,
- カリキュラム構成においては,技術系科目以外に経営系・経済系の科目や,リーダーシップ,人材育成などの科目も多く取り入れ,IT分野の高度専門職業人となるために必要な高度で多岐にわたるスキルをバランスよく修得できるように配慮しています。
- 企業において活躍してきた実務経験者や,米国プロフェッショナルスクールの出身者などを,教員として多数登用しています。教授1人に対して学生数10人以下という理想的な教育環境のもと,ディスカッションやプレゼンテーションなどを多く取り入れた実践的な授業を通じて,IT分野の高度専門職業人を育成します。
- 出身学部にとらわれず,極力多様なバックグラウンドを有する人材を広く受け入れます。従来の日本の大学院制度では,例えば,文学部出身者が大学院においてIT・コンピュータ分野を志望することは困難でしたが,本学はキャリアチェンジの機会を創出します。
従来の研究大学院とは異なる,以上のような特色を有する本学は,日本最初のIT専門職大学院としての役割を果たすべく,独自の教育を展開します。