推薦のことば

マッケンジー博士

設立発起人

米国・ロチェスター工科大学 筆頭副学長

スタンレー D. マッケンジー博士(故人)

Stanley D. McKenzie, Ph.D.
Provost Emeritus
Rochester Institute of Technology

現在,「京都情報大学院大学(KCGI)」は経営方法を変化させる新しいタイプのテクノロジーに焦点を当てた大学院用プログラムを提案しています。これは,まだ明確に定義されていませんが,「ウェブビジネス」(またはeビジネス)テクノロジーといわれる分野です。このようなテクノロジーは様々な種類の事業や産業に多大な影響を与えるにもかかわらず,日本ではこれに対応したプログラムを提供している大学はほとんどありません。このような種類のプログラムはビジネススクールで提供されることがありますが,このようなプログラムでカバーする必要がある科目はもともと非常に専門的なものであるため,ビジネススクールには,このような高い技術的専門性を備えた教員はほとんどいないのが実状です。

工業学校では,教員たちはビジネスの世界にほとんど縁がないので,工業学校もこのようなプログラムには尻込みしています。工学系の教員たちは,「興味深い」ビジネス上の問題に取り組むよりも,むしろ,手近な「興味深い」工学的問題を扱うのにコンピュータ技術を利用することに,より大きな関心を抱いています。

このようにして生じた真空地帯は通常,Cisco,Oracle,Fujitsu,NECなどのITメーカーが提供する教育コースやサービスによって埋められています。しかし,KCGIは,ウェブビジネステクノロジープログラムは正規の教育機関によって教えられるべきだと考えています。またKCGIは,このようなプログラムには現在考えられているよりも多くのテクノロジー関連材料が含まれているべきであり,テクノロジー教育専門家が多数存在するKCGIのような学校がより重要な役割を果たすべきだと考えています。

従って,私は,KCGIが,大学院の最初のプログラムとして,「ウェブに基づくビジネステクノロジー」プログラムを開始することに強い賛意を表するものです。

2003年 京都情報大学院大学設立に際して

スタンレー D. マッケンジー博士は2016年11月8日に永眠されました。KCGグループ一同,心よりご冥福をお祈りいたします。


デール・マン博士

米国・コロンビア大学
ティーチャーズカレッジ名誉教授
インタラクティブ株式会社 社長

デール・マン博士

Dale Mann, Ph.D.
Professor Emeritus,
Teachers College, Columbia University
Managing Director, Interactive Inc.

私は,幸いながら幾度か日本を訪問する機会があり,そのたびに日本の教育システムの様々な面を見てまいりました。そして,日本の学校制度が学問的成果を上げていることや,学校関係者のみならず青少年の教育に携わる多くの人々が目指している真摯な目標に常々感銘を受けておりました。これに京都コンピュータ学院の特筆すべき能力が加わると,多くの学習目標と,指導者としての日本の目標により近づくことができると思われます。

このような結論に至ったのは,これまでの同学院の卓越した業績によるばかりでなく,国際的な教育政策に携わった私自身の経験にも基づいています。かつて私は,在職中のジョンソン元大統領の下でアメリカ合衆国国法の立案に携わったことがあります。残念ながら当時のアメリカは,現在京都コンピュータ学院が輩出しているような人的資源を得ようと画策するだけの先見の明を持ち合わせていませんでした。恐らく日本は,その幾つかの同胞国の轍を踏むことはないと思われます。

私はまた,あらゆる家庭の子供たちがより良い教育を受けられることを目指した,65ヵ国からのメンバーで構成されているInternational Congress for School Effectivenessの初代議長を務めています。この仕事を通じて世界各国を視察し,最も強力な学校システムは何か,それにはどのような特徴があるのかを調べてまいりました。そして,大卒者のための多様な準備教育機関が存在することこそ,国のシステムが強固であることを示すとの結論に達しました。将来,優れた指導者になりうるかどうかは,技術システムを学習目的に結びつける能力を有しているかどうかに依存しており,そのような能力を身につけさせることがまさに,京都コンピュータ学院の使命なのです。

企業や政府の教育組織と共に仕事を進めている時,IT専門家と教育行政機関の専門家との間にうまく意思疎通が図られず,苦労することがあります。京都コンピュータ学院が提案している京都情報大学院大学は,学生が情報技術と経営管理の両方に堅固たる基盤を得ることを目標としており,それゆえ,同大学院の修了者たちは,これら二つの分野の間に存在するコミュニケーションの壁を打ち破り,両者の橋渡しをすることになるであろうと私は確信しています。

私は,京都情報大学院大学には,日本国内からだけでなく全世界から指導者となる学生が集まり,多大な成功を収めるであろうと確信しています。修了者たちは,機械に操られるのではない,人間中心の技術を打ち立てることとなるに違いありません。技術と指導力を融合させて教育するというこの大学院大学の理念に対し,私は,強い賛同の意と最大限の支持を表明したいと思います。

2003年 京都情報大学院大学設立に際して