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米谷 ジュリア

Julia Yonetani

経歴

  • (豪州)シドニー大学・文学士
  • 東京大学大学院総合文化研究科(国際社会科学専攻)修士
  • オーストラリア国立大学大学院アジア太平洋研究所(歴史専攻)・博士
  • 現在,コンテンポラリーアーティスト(現代美術家)として,美的なインパクトのある作品群を世界各地の展示会に出展する傍ら,京都府南丹市で農業に勤しむ。

メッセージ

イギリスの能力開発・教育アドバイザー,思想家であるケン・ロビンソン氏が語るように,情報社会においては教育のモデルを工業的なものから農業的原理に基づくモデルに変えねばなりません。ロビンソン氏の言葉を借りると「人がその才能を花開かせるのは機械的で自動的なプロセスではなく『有機的』なプロセスだと捉える必要があります」ということです。

有機的なプロセスとは何か。単純に世界を二分化しようとしない,創造性や独自性に溢れたものであるはずです。物質的な世界と情報化社会の繋がり,人と世界の繋がりを再発見していく過程でもあります。私は歴史家でしたが,その枠を取り払い,芸術家の世界にも飛び込み,知識と表現の可能性を探ってきました。そして,多様な素材=物質を使い, 今世界で起きている環境破壊や経済体制の問題点を形にしてみました。また,実際に農業もやりながら,有機的なプロセスの重要性を学んだわけです。土と人は,切っても切れない関係で繋がっているのです。人間は,そこに共生する何億という微生物たちもひっくるめての小宇宙的な存在です。身体も社会も無数の「信号」で出来上がっていますが,現在においてその情報の連鎖に耳を澄ませる絶好のチャンスが訪れています。

担当科目

  • ICT実践コミュニケーション

専門分野

  • 現代歴史学,国際・異文化交流,現代美術

業績

環境問題や社会問題などをテーマにした,入念なリサーチによる独自の手法に基づき,美しくも不気味なものへと転換していく作品は,インスタレーション,ビデオ,パフォーマンスなど多岐にわたる。ヴェネチア・ビエンナーレ(オーストラリア代表,2009),シンガポール・ビエンナーレ(2013),茨城県北芸術祭(2016),ホノルルビエンナーレ(2017),オーストラリア国立美術館にて個展(2015〜2016),角川武蔵野ミュージアムにて個展(2020-2021)。近年は京都の農村で無農薬農業も営む。