メッセージ
私は韓国の大学院修士課程で品質管理を専攻し,京都大学大学院博士課程ではNetwork Businessの基盤にもなるCIM(Computer Integrated Manufacturing)・FMS(Flexible Manufacturing System)を専攻し,三星電子最初のCIOとも言える戦略企画室情報戦略部長として,一般消費者向けの電子商取引(B2C)システム構築,ドイツSAP社のERPシステム構築を始め各種システムによる企業情報化をベースとするe-Business戦略などに携わってきました。
また,韓国CALS*/EC**協会や韓国情報処理学会,Europeの経済協力開発機構(OECD)における経済産業諮問委員会(BIAC)の情報コンピュータ通信政策委員会(ICCP)などで企業間取引(B2B)の基礎になるe-Businessの規格標準化を行うなど,韓国政府または関連機関と共にe-Businessに関する活動を行いました。
IT関連ベンチャー企業の代表取締役を務めることにより,マーケティングの実務経験とノウハウ,ショッピングモールの経営などのB2C,日本と韓国の企業間でのB2B,ウェブ戦略に関するコンサルティング及び韓国能率協会と共同で「電子商取引マーケティング管理者」という教育課程の立案・運営などの業務を行いました。また,韓国の中小企業研修センター,複数の専門大学や本学のグループ校である京都コンピュータ学院での講師経験の他,韓国企業等においてCALS,EC,e-BusinessやIT戦略に関する講義を数多く行うなどの教育経験を活かして数年間に渡り,大学院の学生さんとともにe-marketing mode開発や企業のIT化のレベルを図るための指数開発の研究などを行ってきました。今後もこのような経験をもとに大学院生諸君とICTにおける企業の活性化に繋がる研究を頑張りたいと思っております。
* CALS(Commerce At Light Speed):生産者と消費者の間で製品やサービスに関する情報を共有し,設計,製造,調達,決済をすべてコンピュータネットワーク上で行うための標準規格
** EC(Electronic Commerce):電子商取引