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作花 一志

Kazuyuki Sakka
作花 一志

経歴

  • 京都大学理学士,同大学院博士課程修了(宇宙物理学専攻),理学博士
  • 元京都コンピュータ学院鴨川校校長,元天文教育普及研究会編集委員長

メッセージ

私たちが20年前までその威力を知らなかったICT・ウェブ技術は,現在では生活文化の各所に入り込んできました。eショッピングは当たり前となり,電子翻訳もずいぶん進歩してきました。ツイッター,フェイスブックなど新しいネットワークが登場し,電子教科書も実現してきています。ウェブ技術は確実に文化全体を包み込みつつあります。それは科学の歴史を眺めると必然的結果ともいえます。

近代科学の源流は約400年前にガリレオが自作の小さな望遠鏡を夜空に向け,また塔の上から落体の実験をしたときに始まるといわれます。ガリレオは種々の天体を発見したことのみならず,科学の扉を開いたパイオニアであることを忘れてはなりません。ドグマに惑わされず,現象を客観的に観察し,その結果から法則を見出すことによって自然を理解しようとする研究方法は,このとき始まったのです。彼の後継者たちにより,現象を単純化・モデル化して,それに基づいてシミュレーションを行うという手法が確立しました。現象を記述する方程式を解くことによって惑星の運動から分子の運動まで多種多様な現象が解明され,未来の状態を予測することが可能になったのです。これらの成果は,多分野に応用され,エネルギーという概念を産み,近代文明の基盤を形成したことは周知の通りです。宇宙の遥か彼方からの微かな信号から重要な情報を抽出する技術は今日ではさまざまな分野で活用され,私たちの生活を潤しています。コンピュータの発明・普及も当然この流れの中にあります。

近年,ビジネスにおいても精密化・数理化の必要性が叫ばれ,意思決定が迅速に行われることが要求されています。社会現象は自然現象より複雑といわれますが,私たちはウェブ技術という強力な手段を手に入れたのですから,ビジネス社会の法則を見出し,未来を予測することも近い将来可能なはずです。私は自然科学,とりわけ問題解決のための豊富な手法を蓄えてきた天文学の研究方法を経営学・歴史学など文系分野に適用することを試みています。その研究成果だけでなくその過程や方法もぜひ学び取ってほしいと願っています。みなさんが本学で学んだウェブ技術の開発・活用を通して,芸術や科学などの知的創造活動ができる未来社会の建設に参加することを期待しています。

担当科目

  • データサイエンス
  • ウェブプログラミングⅠ/Ⅱ
  • 統計学
  • キャリア強化科目

専門分野

  • 天文学・・・・惑星軌道計算 古天文学 PC天文教材開発
  • 数値計算・・・線形/統計計算のビジュアル化

業績

論文・報告

  • Hot Spot Nucleus Galaxy NGC2782* Publications of Astronomical Society of Japan Vol.25, p.153, 1973
  • Haro Galaxy NGC4670* Publications of Astronomical Society of Japan Vol.25, p.317, 1973
  • Hot Spots in the Central Region of NGC2903* Publications of Astronomical Society of Japan Vol.26, p.289, 1974
  • Markarian 59:A Supergiant HⅡ Region in the SBm Galaxy NGC4861* Publications of Astronomical Society of Japan Vol.31, p.635, 1979
  • The Calibrated Map of the HⅡ Region S237 in Hα Emission* Astrophysics and Space Science Vol.78, p.235, 1981
  • The Dust Distribution in Some Small HⅡ Regions* Astrophysics and Space Science Vol.89, p.409, 1983
  • Surface Photometry of Simple HⅡ Regions* Astrophysics and Space Science Vol.119, p.131, 1986
  • 1991年の惑星直列 数理科学(サイエンス社) No.12,p.79,1990
  • 「宮本正太郎論文集」発刊について 天文月報(日本天文学会) Vol.86,p.479,1994
  • 惑星会合―計算法とその結果 天文教育(天文教育普及研究会) Vol.12,p.22,2000
  • 20世紀の天文十大ニュース* 天文教育(天文教育普及研究会) Vol.13,p.1,2001
  • 惑星会合より見た中国古代史 天文教育(天文教育普及研究会) Vol.13,p.18,2001
  • 山口県に関連する名前を持つ小惑星* 山口県の自然 (山口県立博物館) No.61,p.1,2001
  • 惑星直列と夏殷周漢の始まりを推理する 天文教育(天文教育普及研究会) Vol.14,p.53,2002
  • 惑星の配置 形の科学百科事典(形の科学会:朝倉書店) p.495,2004
  • 超新星―特集にあたって 天文教育(天文教育普及研究会) Vol.16,No.6,p.2,2004
  • 歴史の中の彗星 天文教育(天文教育普及研究会) Vol.17,No.2,p.32,2005
  • 天文PC教材1 暦計算 天文教育(天文教育普及研究会) Vol.17,No.3,p.36,2005
  • 天文PC教材2 ケプラーの法則の理解 天文教育(天文教育普及研究会) Vol.17,No.5,p.2,2005
  • 天文PC教材3 サイズと質量の算出 天文教育(天文教育普及研究会) Vol.18,No.1,p.10,2006
  • 惑星集合からみた中国古代史 天文学史研究会集録(国立天文台) 2006
  • SASを用いた数値計算および天体データの統計処理* 関西SASユーザー会(SASユーザー会) 2006
  • “惑星運動シミュレーション”,教育システム情報学会研究報告 Vol.21,No.6,2007
  • モデル化とシミュレーションをゲーム感覚で学ぶためのソフトウェア開発* NAIS Journal Vol.3,p.28,2007
  • 曜日の起源と具注暦 天文学史研究会 2008
  • フリーウェアによる3D描画 情報処理学会CE94 2008
  • 「情報」授業支援セミナー* NAIS Journal Vol.4,pp.20-24,2008
  • 物理過程のシミュレーションと3D画像表示 NAIS Journal Vol.5,p.12,2009
  • 天文ソフトの活用【1】過去未来の日食探索* 『天文教育』 Vol.102,p.55,2010年1月 青木成一郎氏と共著
  • 最良の惑星直列 『天文教育』 Vol.103,p.12,2010年3月
  • 天文ソフトの活用【番外】 ステラリウムの楽しみ方 『天文教育』 Vol.107,p.22,2010年11月
  • 最古の超新星記録 『天文教育』 Vol.113,p.55,2011年11月
  • 古事記の中の天文現象 『天文教育』 Vol.119,p.32,2012年11月
  • 思い出の彗星[2] 大彗星ウェスト『天文教育』 Vol.120,p.21,2013年1月
  • ラーニング・アウトカムの測定* NAIS Journal Vol.8,p.3,2013
  • 金環日食観測 〜京都での取り組み〜 『天文教育』 Vol.125,p.55,2013年11月
  • アストロトーク@京大博物館* 『天文教育』 Vol.127,p.35,2014年3月
  • フリーソフトを持いた数値計算〜Scilabのすすめ NAIS Journal Vol.9,p.34,2014
  • 超新星 『明月記と最新宇宙像』 p.35,2014 京都大学総合博物館
  • Rによる数値計算と統計分析* NAIS Journal Vol.10,p.61-69,2015
  • ティティウス・ボーデの法則の係数 NAIS Journal Vol.10,p.70-72,2015
  • アキューム | 京都コンピュータ学院校友会機関誌

(* 印は共著)

著書

  • 『基礎数学演習』(FD付) 共立出版 1990
  • 『宮本正太郎論文集』(監修) 京都コンピュータ学院 1993
  • 『スペースクルーズ』(FD付)* アスキー出版 1994
  • 『パソコンによるスカイウォッチング』(FD付) サイエンス社 1995
  • 『星空ウォッチングのすすめ』 オーム社 テクノライフ選書 1996
  • 『Excelで学ぶ基礎数学』(CD付)* 共立出版 2000 2006改訂
  • 『天文学入門・・・パソコンでみる宇宙』(CD付) オーム社 2001
  • 『歴史を揺るがした星々』* 恒星社厚生閣 2006
  • 『天変の解読者たち』 恒星社厚生閣 2013

(* 印は共著)

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