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中村 行宏

Yukihiro Nakamura
中村 行宏

経歴

  • 京都大学工学士,同大学院修士課程修了(数理工学専攻),工学博士
  • 京都大学名誉教授,元同大学院工学研究科教授,同情報学研究科教授,元立命館大学総合科学技術研究機構教授,元日本電信電話株式会社情報通信網研究所知識処理研究部長,同社情報通信研究所高速通信処理研究部長,元公益財団法人京都高度技術研究所副理事長・所長,元IEEE関西支部長,特定非営利活動法人パルテノン研究会理事長,IEEEフェロー,京都府情報政策有識者会議委員

メッセージ

現在に至るまで,私は,情報通信の分野の研究開発並びに教育に一貫して携わってまいりました。社員数36万人の日本電信電話公社(電電公社)の電気通信研究所に就職し,その後民営化され日本電信電話株式会社(NTT)となってからも継続して勤めておりました。その後,母校の国立大学に勤務することとなり,法人化されて国立大学法人となった後も定年まで教鞭を執っておりました。また,定年後は,私立大学と公益財団法人の研究所を兼務いたしました。

これらの組織においては,基盤技術としてはコンピュータ・アーキテクチャ,並列処理方式,システム設計技術,高速通信方式などに取り組んでいました。また,その応用技術としては,遠隔教育システム,ビデオ・オンデマンド・システム,デジタルシネマ,画像圧縮・画像認識技術,スマートシティ,ヘルスケアなどにも携わってきました。

本学においては,これまでの取り組みから得たシステム技術の本質を講義で述べるとともに,様々な組織で多くの方々と仕事をしてきた実践体験を通じて身に染みて体得した総合的な知見についてもお伝えしたいと思っています。企業の研究所や大学において,理論的,アルゴリズム的,また試作レベルでの優れた成果に到達したとしても,それらを他の方々にとって本当に役に立つ実用成果とするには,そこまでに注いだ力に勝るとも劣らないさらなる努力が必要なのです。ここからが本当の正念場といえます。これを一人称で実践できる本物の工学士の重要性は我が国にとっても世界にとっても一層高まっており,焦眉の問題といえます。そのためには,身につけた専門技術をさらに磨くことを基盤として,社会情勢の把握,組織運営能力,ひと(他人)との共生能力などを高めること,すなわち全人格を向上させることが必須なのです。

このような「ひと」となることができるよう,本学において,皆様と共に励んでいきたい,すなわち,皆様と学び合うことによって,一緒に人格陶冶を実現する努力をしていきたいと考えています。

「知と人格」は,本来は一つであるべきものなのです。歴史を振り返ると,京都本校のあるこの関西の地には,京都の伊藤仁斎,滋賀の中江藤樹,大阪の緒方洪庵と,「師」中の「師」ともいうべき教育者が輩出されています。彼らの指導した本物の教育・学問はまさにこうしたものでした。本学において,皆様と共に目指したいと思います。

担当科目

  • システム設計特論

専門分野

  • 計算機アーキテクチャ
  • プロサッサ構成技術・設計技術
  • プロジェクト創生論

業績

受賞

  • NTT研究開発本部長記念楯(日本電信電話株式会社)
  • 情報処理学会論文賞(情報処理学会)
  • 大河内記念技術賞(大河内記念会)
  • NTT社長表彰(発明考案部門総代)(日本電信電話株式会社)
  • 科学技術庁長官賞研究功績者表彰(科学技術庁)
  • 電子情報通信学会業績賞(電子情報通信学会)
  • 総務省近畿総合通信局長表彰(総務省近畿総合通信局)
  • IEEE ESTIMedia2009 Best Paper Award(IEEE)
  • 情報処理学会2012デジタルプラクティスアワード(情報処理学会)
  • ITC-CSCC 2012 Best Paper Award(ITC-CSCC)

学術論文,国際会議論文など

  • Yukihiro Nakamura, “An integrated logic design environment based on behavioral description,” IEEE Trans. on CAD, Vol.CAD-6, No.3, pp.322-336, May. 1987
  • 中村 行宏,雪下 充輝,打橋 知孝,小栗 清,“仕様設計エキスパートシステムのアーキテクチャ,”情報処理学会論文誌,Vol.30,No.5,pp.564-577,1989年5月
  • 中村 行宏,小栗 清,野村 亮,“RTL動作記述言語SFL,”電子情報通信学会論文誌 A,Vol.J72-A,No.10,pp.1579-1593,1989年10月
  • 名古屋 彰,中村 行宏,小栗 清,野村 亮,“高位記述からの大規模論理合成における多段論理最適化,”電子情報通信学会論文誌 A,Vol.J74-A,No.2,pp.206-217,1991年2月
  • 白井 諭,池原 悟,河岡 司,中村 行宏,“日英機械翻訳における原文自動書き替え型翻訳方式とその効果,”情報処理学会論文誌,第36巻,第1号,pp.12-21,1995年1月
  • 小原 和博,福原 美三,中村 行宏,“イベント知識と選択強調学習を用いたニューラル多変量予測,”電気学会論文誌C,Vol.116-C,No.7,pp.802-808,1996年6月
  • 高橋 良英,村岡 洋一,中村 行宏,“ソフトウェア品質分類木の生成・評価方法,”電子情報通信学会論文誌 D-I,Vol.J81-D-I,No.4,pp.393-404,1998年4月
  • Takuya Okamoto, Takafumi Yuasa, Tomonori Izumi, Takao Onoye, and Yukihiro Nakamura, “Design tools and trial design for PCA-Chip2,”IEICE Transactions on Information and Systems, Vol.E86-D, No.5, pp.868-871, May. 2003
  • Kosuke Tsujino, Kazuhiko Furuya, Wataru Kobayashi, Tomonori Izumi, Takao Onoye, and Yukihiro Nakamura, “Design of realtime 3-D sound processing system,”IEICE Transactions on Information and Systems, Vol.E88-D, No.5, pp.954-962, May. 2005
  • 小俣 栄治,石川 憲洋,村上 慎吾,ヨハン イェルム,泉 知論,中村 行宏,“異種ネットワーク環境でのP2Pストリーミング,”情処論,Vol.47,No.2,pp.334-345,2006年2月
  • 名古屋 彰,小栗 清,中村 行宏,“自律再構成可能アーキテクチャPCAの構成手法,”電子情報通信学会論文誌 D,Vol.J89-D,No.6,pp.1110-1119,2006年6月
  • Ryusuke Miyamoto, Jumpei Ashida, Hiroshi Tsutsui, and Yukihiro Nakamura, “Stochastic pedestrian tracking based on 6-stick skeleton model,” IEICE Transactions on Fundamentals of Electronics, Communications and Computer Sciences, Vol.E90-A, No.3, pp.606-617, Mar. 2007
  • 宮本 龍介,劉 載勲,筒井 弘,中村 行宏,“可変ウインドウ手法に基づく高精度ステレオマッチングプロセッサ,”画像電子学会誌,Vol.36,No.3,pp.210-218,2007年5月
  • 増崎 隆彦,筒井 弘,尾上 孝雄,水野 雄介,佐々木 元,中村 行宏,“シングルタイルJPEG2000コーデックのシステム構成,”画像電子学会誌,Vol.38,No.3,pp.296-304,2009年5月
  • 責本 正之,筒井 弘,越智 裕之,小佐野 智之,石川 憲洋,中村 行宏,“メデイアストリーミングにおける高速移動通信網に適した動的符号化レート制御手法,”情報処理学会論文誌,Vol.50,No.10,pp.2532-2542,2009年10月
  • 吉田信明,和田晴太郎,伊藤英之,澤田砂織,山内英之,長谷川淳一,中村行宏,“京都市動物園での情報通信技術活用への取り組み〜動物園に適したインフラと動物コンテンツの活用〜”,情報処理学会デジタルプラクティス,Vol.3,No.4,pp.305-312,2012.
  • Hiroshi Tsutsui, Koichi Hattori, Hiroyuki Ochi, and Yukihiro Nakamura, “A high-throughput pipelined parallel architecture for JPEG XR encoding,” ACM Transactions in Embedded Computing Systems(TECS), Vol.11, No.3, Article No.72, Dec. 2012
  • 吉田信明,池上周作,金秀一,鄭心知,山内英之,中村行宏,"京都における観光への情報通信技術の応用",システム/制御/情報学会誌,Vol.57,No.8,2013.
  • 中村 行宏,小栗 清,名古屋 彰,野村 亮,“A hierarchical behavioral description based synthesizer,” IEEE EURO ASIC’90,pp.282-287,May 1990
  • 名古屋 彰,中村 行宏,小栗 清,野村 亮,“Multi-level logic optimization for large scale ASICs,” IEEE ICCAD’90,pp.564-567,Nov. 1990
  • Koichi Hattori, Hiroshi Tsutsui, Hiroyuki Ochi, and Yukihiro Nakamura, “A high-throughput pipelined architecture for JPEG XR encoding,” Proc. of 7th IEEE Workshop on Embedded Systems for Real-Time Multimedia (ESTIMedia2009), pp.9-17, Oct. 2009
  • Jaehoon Yu, Ryusuke Miyamoto, Takao Onoye, Hiroki Sugano, and Yukihiro Nakamura, ``Pedestrian Localization Using CoHOG-based Detection and HSV-based Tracking,'' Proc. of the 27th International Technical Conference on Circuits/Systems, Computers and Communications, Jul. 2012
  • Shinya Matsuda, Takashi Imagawa, Hiroshi Tsutsui, Takashi Sato, Yukihiro Nakamura, and Hiroyuki Ochi, “Architecture for sealed wafer-scale mask ROM for long-term digital data preservation,” The 28th International Technical Conference on Circuits/Systems, Computers and Communications(ITC-CSCC), pp.274-277, Jun. 2013
  • 中村行宏,"パルテノン研究会22年の歩みと今後の展開",第40回パルテノン研究会記念誌,pp65-81,Sep. 2014
  • 森貴士,竿本新太郎,槌田義之,中村行宏,武田隆久,吉川敏一,木村美恵子,"日本人男性のマグネシウムおよびカルシウム摂取の実態-画像入力型簡易栄養計算システムを用いて(Ⅱ)-",第35回日本マグネシウム学会学術誌,pp31-32,2015年11月

著書

  • 中村 行宏,小栗 清,名古屋 彰,“High-level VLSI synthesis chapter9: synthesis from pure behavioral descriptions,” Kluwer Academic Publishers,pp.205-229,Jun. 1991
  • 中村 行宏,小野 定康,“ULSIの効果的な設計法,” オーム社,1994年1月
  • 中村 行宏,名古屋 彰,“ASIC技術の基礎と応用第14章:ASICのアーキテクチャ設計技術,” 電子情報通信学会,1994年2月
  • 中村 行宏,“最新VLSIの開発設計とCAD:第三編第一章NTTにおける高位論理合成CADの開発と適用例,” ミマツデータシステム,pp.263-284,1994年4月

オフィスアワー

  • 火曜日(11:00〜14:00):百万遍キャンパス