教育

概要

教育の現場において,様々なeラーニングシステムやタブレット端末などが導入されるようになり,教師からの学習資料や学習者自身の考えを,多様なメディアの組み合わせで表現し共有することが,基本的な学習活動として位置付けられるようになりました。文字テキストだけでなく,音声・映像・インフォグラフィクスなどを組み合わせて,魅力的で分かりやすい教材を構成したり,自分が学んだことをグラフ化したデータや図表などで整理してプレゼンテーションをしたりする活動をICTで支援することが日常的に求められています。

また,学校教育だけでなく,農業や海洋など様々な産業分野でも,ベテランが培ってきたノウハウ(暗黙知)を次世代に継承し活用するために,ノウハウを映像や行動データなどで記録・整理し,分かりやすい形で教材化することが期待されています。

この産業分野では,eラーニング環境の構築に特化して,多様な表現・通信メディアを適切なインストラクショナルデザインのもとで組み合わせ,教師と学習者双方にとって効果的な教育メディアの利活用を実践的に学びます。

目指す人材像

  • 多様な表現・通信メディアを用いるeラーニングシステムの開発や運用に携わる教育関係者
  • 様々な産業分野のノウハウを,eラーニング教材の開発を通じて次世代に伝え,活用できるコンテンツクリエイター
  • 多様なメディアを融合する教育コミュニケーションシステムの分析・設計に関わるエンジニア

過去のマスタープロジェクトのテーマ

  • インフォグラフィックスによるデータの可視化
  • 日本の留学生を支える英語学習サイトの提案
  • EラーニングにおけるO To O日本語教育実践

江見圭司・小林信三 両先生の研究がIMS Japan賞を受賞しました!

本学の江見圭司准教授(写真左)と本学非常勤講師で一般社団法人 グリーンカラー・プラネットの小林信三先生(同右)による共同研究「ウェアラブル・ドローンカメラを用いた次世代農業人材育成のブレンディッド学習の実践」が,一般社団法人 日本IMS協会主催の第2回(2017年)IMS Japan賞において優秀賞を受賞しました。

江見・小林の両先生が開発したのは,ウェアラブルカメラを側頭部に付けた熟練者が作業を説明しながら目線で記録した動画と,ドローンカメラによる俯瞰撮影で記録したチーム作業の様子の動画から学習教材を作成し,初心者がこの教材で学んでから農場での実地作業に移ることで,効率的に技能を修得できる学習法です。

この学習法はまた,eラーニングによるパッシブ・ラーニング(受動的学習)の効果と,実地作業で熟練者からフィードバックを得るアクティブ・ラーニング(能動的学習)の効果の二つの学習プロセスの長所を活かしたもので,「ブレンディッド・ラーニング」(Blended Learning)の実践例としての研究でもあります。

IMS Japan賞は,日本IMS協会の創設を記念して設置された賞です。日本IMS協会は,教育事業に活用可能なICTの開発・普及と標準化を世界的に推進する米国の団体IMS Global Learning Consortium, Inc.,(IMS-GLC,1997年設立)の活動を,日本国内で普及するために2016年に設立された協会で,IMS Japan賞はICTの進歩的な教育活用を開発・提案した事例に贈られます。