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華井 克育

Yoshiiku Hanai

経歴

  • 大阪大学工学士
  • 元富士通株式会社モバイルフォン事業本部 統括部長,元モバイルコンピューティング推進コンソーシアム(MCPC)セキュリティ委員会委員長
  • モバイルコンピューティング推進コンソーシアム(MCPC)顧問,日本IT団体連盟 IT教育・人材育成委員会 事務局長代理
 

メッセージ

私は企業で,通信ネットワークシステムのPBX(構内交換機)ソフトウェア開発を起点としてソフトウェア工学の黎明期から携わってきました。また,携帯電話のソフトウェアの企画・開発およびモバイルアプリケーションプラットフォームのミドルウェア商品化を経験しました。特に携帯電話はDXを推進する上で中核となるモバイル技術が集約されており,今後もIoTの重要技術となっています。

新たな変革の時代において,産業界は大学など教育機関に対し,高度な専門技術を利活用できる人材を求めています。従来,産業界での人材育成では主にOJT(On-the-Job Training)を通じて実践的な技術を獲得していましたが,技術の急速な進化と専門技術の高度化・複合化が進むIT業界では,教育機関が実践的な技術力を体系的に教育し,即戦力となる人材を育成することが急務となっています。

DX推進に重要なIoT・無線・AIなどの技術を学ぶとともに,3rd partyの専門技術(DB,AIエンジン,センサー),オープン技術(Linux OS,通信プロトコル,オープンデータ),プラットフォーム(クラウド,ハードウェア),等を適切に評価し利活用をする能力が求められます。このためには,異業種や業界団体を含む他社とのコミュニケーション能力やアライアンス交渉能力の育成も不可欠です。

本学でのグローバルな視点での学びを通じIT業界をリードされることを期待しています。

担当科目

  • IoTと人工知能

専門分野

  • ソフトウェア工学
  • ソフトウェア戦略・開発
  • ソフトウェア開発協業
  • モバイルシステム

業績

(1)開発プロジェクト

  • デジタルPBXの開発(1977年~1995年)
    • -国内向けデジタルPBXのソフトウェア開発
    • -顧客向けデジタルPBXのシステム設計・運用支援
    • -北米向けデジタルPBXのソフトウェア開発,現地調整,保守支援
  • 携帯電話のソフトウェア企画・開発(1995年~2016年)
    • -通信事業者向け携帯電話ソフトウェア開発
    • -通信事業者向けモバイルアプリケーションプラットフォームの企画・開発・商品化
    • -モバイルソフトウェア開発協業

(2)人材育成プロジェクト(富士通)(2010年~2018年)

  • 富士通プロフェッショナルプロダクトエンジニア(PPE)制度の活動推進

(3)業界活動

  • モバイルコンピューティング推進コンソーシアム(MCPC)セキュリティ委員会委員長(2015年~2019年)
  • 日本IT団体連盟 IT教育・人材育成委員会 事務局(2020年~)
  • 早稲田大学スマートエスイーDXコース事業実施委員会 委員(2022年~)

(4)産学連携活動

  • スマートフォンの「ソフトウェア品質確保手法の研究」をテーマに早稲田大学と共同研究(2012年~2019年)