メインコンテンツに移動

教育用SAPシステム

SAP社のERPパッケージ導入による本格的な実務家育成

従来の大学・大学院によるIT教育では,多くの場合「どのようにビジネスに活用するべきか」という視点が欠けていました。特に業務統合,部門統合といった企業活動そのものに関わる本格的なIT活用教育を進めるための環境は,いまだ整っていない状況です。

本学では,IT分野の高度な実務家育成のため,世界最大手のERP(企業資源計画)パッケージベンダーであるドイツSAP社のSAP ERPを教育用に導入し,実践的な学習・研究環境を実現しています。このERPシステムは,周辺ソフトの導入企業を含め378,000社が導入しており(2018年1月時点のSAP社公表値),大企業に限っても,フォーブス・グローバル2000の87%の企業が導入しています。このシステムは従来,経営情報管理の教育を目的として導入されてきましたが,システム開発を含んだ本格的なERP専門職教育目的での導入は日本では他に例がなく,日本最初のIT専門職大学院である本学の特色の一つといえます。

経営への有効活用をテーマに

SAP ERPは,約1万種類のパラメータの集合から構成される巨大で複雑なシステムです。それをどのように設定し,動かすかを修得することは,独学では非常に困難です。導入企業の多くは,SAP ERPの専門家が社内にいないため,外部の専門企業に頼っています。

ERPのベンダーは,独自にユーザ向けの教育プログラムを有している場合もありますが,そうしたプログラムは,製品についての理解を主眼にしたものであり,その製品の有効活用に関するノウハウにまでは触れていません。

これに対し本学では,SAP ERPの操作方法のみではなく,企業における業務処理の流れを学びながら,業務を支援するためのERPのカスタマイジングと企業へのERP導入に関するコンサルティングができる高度で実践的なスキルの修得を目的としています。その意味で,コンサルティングファームに近い教育といえます。

マスタープロジェクトで高度で実践的なスキルを養成

SAPシステムは,企業の重要資源である人・物・金の最適計画を支援するだけでなくCRM(顧客関係管理),SCM(サプライチェーン管理),DWH(データウェアハウス),HANA(大量データの高速分析)の機能も備えています。

SAPシステムには,代表的な業種の全業務をサポートするカスタマイズがなされた「テンプレート」と呼ばれるシナリオがあります。また,SAP ERPはIDES1)という教育システムを備えています。本学が推奨するマスタープロジェクトを通して,学生は,マネジメントに関する知識を修得することができます。同時に,IDESの代表的なシナリオのいくつかを実際に経験しながら,SAP ERPシステムがどのように動き,どのような業務をサポートできるのか種々検討し,例えば購買在庫・生産・販売物流・会計・人事管理など,ERPの導入により業務全体がどう変わるのかを,実践的に学びます。そして,ERPコンサルタントを目指す学生はIDESが持っている代表業種のカスタマイジングだけでなく,他業種が必要とする業務のためのカスタマイジング方法を学習し,様々な業種へのERP導入をコンサルティングできる知識修得を目指します。さらに,IoT(Internet of Things)時代の最重要技術の一つであるインメモリプロセス技術のHANAの活用を,実機を使って学ぶことができます。

 
1) Internet Demonstration and Evaluation System
2) 取得可能な認定コンサルタント資格
  1. SAP Certified Application Associate - Financial Accounting
  2. SAP Certified Application Associate - Sales and Distribution
  3. SAP Certified Application Associate - Production Planning & Manufacturing
  4. SAP Certified Development Associate - ABAP with SAP NetWeaver
  5. SAP Certified Associate - Business Process Integration
    (C)SAP AG

※SAPおよびSAPロゴ,その他SAP製品,サービスはSAP AGのドイツおよびその他の国における登録商標または商標です。

SAP ERP
SAP ERP