メッセージ
コンテンツを一般消費者であるユーザに提供する上で最も重要なことは,いかに努力をしてコンテンツを提供するかではなく,結果的にどのようにコンテンツが受けとめられたかである。
私はPC,携帯,スマートフォンなどさまざまなOSやプラットフォームでのコンテンツ開発に従事をしてきました。各プラットフォームにおいてコンテンツ開発を行う場合にはさまざまな制約があります。コンテンツが提供されるハードウェアのスペックや環境により,表現可能な内容が大きく制限され,また,搭載されているオペレーティングシステムや開発言語によりコンテンツの開発効率や作成可能なプログラムの仕様も大きく左右され,さらに,投入される予算・人員・期間により,コンテンツそのものの内容も大きく制約を受けることとなります。前述の制約を受けながら,ユーザに支持されるコンテンツを提供することは困難を極める作業でもあります。しかしながら,コンテンツ利用側は前述の制約を知る由もない消費者であり,提供されたコンテンツの使い勝手や内容がユーザにとって満足のいくものかどうかのみでコンテンツの良し悪しが判断されます。
開発に携わると,ついつい近視眼的なものの見方をしてしまいますが,消費者の視点に立ってコンテンツビジネス全体を俯瞰し得る実力を身につけていただくことを期待しております。