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ウェブシステム開発

概要

ウェブシステム開発には通例,企業のイントラネット上に設置される社内向けウェブサイトと,インターネット上で外部向けに公開されるウェブサイトの双方の制作などが含まれます。一般的にウェブシステム開発者は,プログラミング言語やHTML5などのマークアップ言語を駆使してウェブサイトのコーディングを行いますが,その職務にはCMS(コンテンツ管理システム)も含まれます。この専門分野では,学生はウェブシステムのプログラミングやコーディングに加え,ネットワークの基盤技術についても学びます。

目指す人材像

  • 利便性の高いウェブサイトのデザイナー/プログラマ
  • 新サイト立ち上げや既存サイトの維持改良に携わるプロデューサー
  • 自社サイトの優位性の維持・向上を図るサイトマネージャー
  • 既存のウェブサービスやクラウドサービスを統合してアプリケーションを構築できるエンジニア

過去のマスタープロジェクトのテーマ

  • 日本語学習者を対象とした日本文学作品の読解支援サイト「JL文庫」の作成
  • 数式表示に特化した動的ウェブサイトの構築
  • PHPによるスマートフォン向けのアイデアシェアサイトの設計と開発
  • 漢字の学習能力向上ウェブゲームの製作
  • 遺伝的アルゴリズムによる複雑ネットワーク上のコスト付き汚染拡散最小化問題へのアプローチ

プロジェクト担当教員の声

中口孝雄准教授

ウェブシステム開発は,既にあるサービスを効率よく作れる成熟した技術と,見たこともないサービスが作れる最新の技術が共存する分野です。企業内で使われる事務的な画面を持つウェブシステムもあれば,スマートフォンで利用するARアプリケーションも作ることができます。センサー情報やカメラ映像などのIoT(Internet of Things) デバイスからの情報を集約する役割を担うこともあれば,画像認識や異常検知などの人工知能技術を統合することもあります。近年のシステム開発の多くはウェブ技術を用いて実現されており,プログラミング言語やデータベースなどのミドルウェアも様々です。

このような多様な技術を対象とする際に重要なのは,開発するシステムの目的を明確に定めることです。システムが対象とするのはどのような応用分野なのか,そこで何が問題とされており,どう解決されているのか,それに対しどのような技術を用いて新しい提案をするのか。それらを定めた上で,実際にシステムを開発し,利用者に使ってもらい,結果を評価します。

プロジェクトを通じて,これからの社会を担うシステムを設計・開発できるスキルを身につけ,修了後はウェブ技術のエキスパートとして活躍していただくことを期待しています。