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藤原 隆男

Takao Fujiwara

経歴

  • 京都大学理学士,同大学院博士課程修了(宇宙物理学専攻),理学博士
  • 京都市立芸術大学名誉教授,元京都市立芸術大学美術学部教授・同学部長
  • 京都コンピュータ学院元非常勤講師

メッセージ

自然科学では,自然を理解するためには自然界を支配する法則への深い洞察とともに実験的手段が大きな役割を果たします。ところが,私の専門である宇宙物理学の分野では実験をすることがそもそも不可能な現象が多く,数値シミュレーションという手法がよく使われます。例えば,恒星の構造を決める方程式は19世紀から知られていましたが,内部の構造が正確に解けるようになり,その進化がわかるようになったのは,コンピュータが使えるようになった1960年代です。

コンピュータはもともと計算機でしたが,計算量の変化が質の変化を招き,科学や技術の世界では研究の方法をすっかり変えてしまいました。

また,試行錯誤を容易にする道具として,デザインや芸術分野でも創造を助ける道具として,あるいは表現の手段そのものとしても使われるようになりました。いまではコンピュータがどこでも使われる時代になりましたが,やはり想像力を刺激して人々の創造的な活動を支援するツールとして使われてほしいものです。人々の生活を豊かにする,そういう使い方をみなさんも考えてみませんか。

担当科目

  • コンピュータグラフィックス特論

専門分野

  • 宇宙物理学(とくに恒星系力学,宇宙論,数値天文学)
  • 色彩工学

業績

論文

  • Vlasov Simulation of Stellar Systems: Infinite Homogeneous Case, PASJ Vol.33, p.531, 1981
  • Formation of Massive Galactic Halos with Neutrinos, Prog. Theor. Phys. Vol.70, p.603, 1983
  • Integration of the Collisionless Boltzmann Equation for Spherical Stellar Systems, PASJ Vol.35, p.547, 1983
  • Collisionless Boltzmann Simulation of Stellar Disks. III. Deformation of Normal Modes to Bar Patterns, PASJ Vol.36, p.27, 1984, 共著
  • Unseen Mass and the Density Profile in Galactic Halos, in Theoretical Aspects on Structure, Activity, and Evolution of Galaxies II (Tokyo Astronomical Observatory), p.166, 1984,
  • Global Instability of Stellar Disks with Bulge-Like Components, in Theoretical Aspects on Structure, Activity, and Evolution of Galaxies III (Tokyo Astronomical Observatory), p.17-22, 1985, 共著
  • Global Instability of Thin Stellar Discs, Astrophys. Space Sci. Vol.119, p.199, 1986, 共著
  • Stabilization of Stellar Disks by a Bulgelike Component, PASJ Vol.39, p.447, 1987, 共著
  • One-Armed Instabilities of Flat Stellar Disks with a Different Amount of Retrograde Stars, PASJ Vol.41, p.841, 1989, 共著
  • Integration of the Collisionless Boltzmann Equation: The Tracing Back Method, in Numerical Astrophysics in Japan 2 (National Astronomical Observatory of Japan), p.101, 1991
  • Growth of Velocity Dispersions for Collapsing Spherical Stellar Systems, PASJ Vol.48, p.503, 1996, 共著
  • The Origin and Formation of Cuspy Density Profiles through Violent Relaxation of Stellar Systems, MNRAS Vol.311, p.377, 2000, 共著
  • 英文ワードプロセッサのための特殊文字―ダウンロード文字作成プログラム,京都市立芸術大学美術学部紀要 Vol.32,p.63,1988
  • 16色によるフルカラー画像の表示について,京都市立芸術大学美術学部紀要 Vol.35,p.29,1991
  • 英語母音合成プログラム,京都市立芸術大学美術学部紀要 Vol.44,p.71,2000
  • プロファイル変換でのレンダリングインテントによる色彩の差異について,京都市立芸術大学美術学部紀要 Vol.62,p.1,2018

報告・寄稿

  • 見えない質量と銀河形成,天文月報 Vol.77,p.84,1984
  • ミドルセックス滞在記,京都市立芸術大学美術学部紀要 Vol 34,p.95,1990
  • パソコンで体験する天文学―宇宙の旅 第4話,月刊アスキー Vol.15,No.8,p.305,1991
  • パソコンで体験する天文学―宇宙の旅 第7話,月刊アスキー Vol.15,No.10,p.322,1991
  • パソコンで体験する天文学―宇宙の旅 第8話,月刊アスキー Vol.15,No.10,p.326,1991
  • パソコンで体験する天文学―宇宙の旅 第12話,月刊アスキー Vol.16,No.1,p.359,1992
  • 無衝突ボルツマン方程式の数値解法,物性研究 Vol.61,p.116,1993
  • 無衝突ボルツマン方程式の数値解法,素粒子論研究 Vol.88,p.C22,1993
  • 宇宙への芸術的アプローチ,国際高等研究所報告書「JEMの人文社会的利用法に係わる調査研究」第1章,1998,共著
  • 宇宙への芸術的アプローチ,共同研究成果報告書,宇宙航空研究開発機構+京都市立芸術大学(CD-ROM),2004,共著
  • 宇宙への芸術的アプローチ,共同研究最終成果報告書:写真・記録集,宇宙航空研究開発機構+京都市立芸術大学,2005,共著
  • 宇宙への芸術的アプローチ,共同研究最終成果報告書:宇宙飛行士インタビュー集,宇宙航空研究開発機構+京都市立芸術大学,2005,共著
  • シミュレーションプログラムで描く最新宇宙像-新・宇宙の旅 第1回,月刊アスキー Vol.29,No.3,p.88,2005
  • シミュレーションプログラムで描く最新宇宙像-新・宇宙の旅 第3回,月刊アスキー Vol.29,No.5,p.116,2005
  • シミュレーションプログラムで描く最新宇宙像-新・宇宙の旅 第6,月刊アスキー Vol.29,No.8,p.206,2005
  • シミュレーションプログラムで描く最新宇宙像-新・宇宙の旅 第7回,月刊アスキー Vol.29,No.9,p.198,2005
  • 水の球を用いた造形実験,JAXA 文化・人文社会科学利用パイロットミッション成果物(映像作品),2010,共著
  • 研究報告書「世界は黄色 ハリハリ空間―奥行きの感覚を求めて―」,京都市立芸術大学美術学部「奥行きの感覚」研究グループ,2014,共著
  • 研究プロジェクト「奥行きの感覚」2016年度活動報告,京都市立芸術大学美術学部紀要 Vol.61,p.45,2017,共著
  • 研究プロジェクト「奥行きの感覚」2017年度活動報告,京都市立芸術大学美術学部紀要 Vol.62,p.115,2018,共著
  • 研究プロジェクト「奥行きの感覚」2018年度活動報告,京都市立芸術大学美術学部紀要 Vol.63,p.107,2019,共著

著書

  • 宇宙の旅―PC-9801で体験する現代天文学,アスキー出版局,1992,共著