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斉藤 康己

Yasuki Saito
斉藤 康己教授

経歴

  • 東京大学大学院修士課程修了(情報工学専攻),工学修士
  • 英国エセックス大学大学院計算機科学研究科修士課程修了,Master of Computer Science with distinction, 東京大学博士(工学)
  • 元NTTコミュニケーションズ株式会社第二法人営業本部エンジニアリング部長
  • 元京都大学情報環境機構IT企画室 教授,京都大学名誉教授
  • 理化学研究所 情報統合本部ガーディアンロボットプロジェクト 高度研究支援専門職・技師

メッセージ

このたび,KCGIで教えることになりました。専門は人工知能(AI)とインターネット,それに認知科学などです。人生前半の若い頃は研究者,45歳頃からはビジネスの分野にいました。

学生の皆さんに一番言いたいことは,勉強は自分でするということ。今や必要な情報はインターネット上にいくらでもころがっています。受け身ではなく,積極的に先生やまた一緒に学ぶ仲間から何でもどんどん吸収し咀嚼して,深く考えて大きなことを成し遂げる人になってください。

一言だけアドバイス。最近はLLMが大流行りで皆さんもきっとChat-GPTなどを使ったことがあると思います。しかし,3回のAIブームの全てを見てきた私には,今回の世の中の大騒ぎも一過性のブームに過ぎないように見えます。簡単に言えば「情報検索がさらにしやすくなった」というだけだと思います。ハルシネーションや誤情報を回答してしまう「癖?」は根が深くそう簡単には改善されないでしょう。なので,これらのシステムの回答を鵜呑みにせず,自らの目で事実をしっかりと見て確認し,慎重に考えて結論を出すようにしてください。

AIはとても魅力的な分野ですが,その真の実現にはまだまだ時間がかかると思います。同じように考えている人として,機械学習ブームの立役者でHintonやBengioと並び称されるYann LeCunがいます。彼のブログ(Xで@ylecun)はお薦めです!Gary Marcusとのやりとりも面白いです。

最後に私のモットーをいくつか記して皆さんへのメッセージとします。

  • Where there is a will there is a way!
  • He who dares wins.
  • Never put off till tomorrow what you can do today,
    but if you are sleepy, throw away everything and go to bed immediately :-).

最後の一行は私が勝手に付け加えたもので,とても大事。良く寝て良く学べです!

担当科目

  • Natural Language Processing
  • クラウドネットワークと仮想化
  • ウェブ技術概論

専門分野

  • 計算機科学(CS)
  • 人工知能(AI)
  • インターネット
  • 認知科学

業績

  • 日本で初めてのグローバルIPアドレス取得(JPNIC Newsletter, No.62, p.18に記事あり)
  • 日本語TeX,jTeXの開発(コンピュータ・ソフトウェアVol.5, No.4, pp.52–-65)
  • NTTコミュニケーションズにおけるIPv6商用サービスの提供開始(2002年頃,世界に先駆けて)

著書

  • 竹内郁雄編「AI 奇想曲」第4章の中の『電子図書館から情報市場へ』(NTT出版,pp.271–285)
  • 斉藤康己著「アルファ碁はなぜ人間に勝てたのか」(KKベストセラーズ・ベスト新書530)

論文

  • 「拡張可能な画面エディタEMACS(解説)」:情報処理Vol.25, No.8, pp.777–789, 1984年8月
  • ”A Comparative Study of Man--Machine Interfaces in Interactive Systems”,共著:ACM SIGCHI Bulletin,1984年
  • 「日本語TeX: jTeX(ソフトウェア評論)」:コンピュータ・ソフトウェアVol.5, No.4, pp.52–65,1988年10月
  • 「社会分散認知と人間の認知 -- それらはどのように違うのか?(論説)」:認知科学の発展Vol.7,pp.81–88,1994年3月
  • 「コンピュータ囲碁研究(解説)」:人工知能学会誌Vol.10, No.6, pp.860-869,1995年11月
  • ”A Protocol Study of Problem Solving in the Game of Go (Poster)”:18th Annual Meeting of the Cognitive Science Society (San Diego), 1996年
  • 「インターネットの新しい世界:IPv6」:電気設備学会誌24(8), pp.610-615,2004年8月
  • 「認知科学の新しい方法論を目指して:認知科学よビッグサイエンスになれ」:認知科学Vol.28, No.3, 2021, pp.398-409,2021年9月

商業誌等の記事

  • 座談会 リチャード・ストールマン氏を囲んで — True Hackerの独白:bit vol.19, no.9,共立出版,1987年8月
  • 日本語文書清書システム:jTeX:岩波「科学」Vol.58, No.9, pp.565–569,1987年9月
  • シンボル・グラウンディング問題:月刊言語8月号Vol.23, No.8, pp.58–65,1994年7月
  • 情報ただ論:bit, Vol.26, No.10, pp.8–12,1994年10月
  • インターネットは図書館か?:日本語学Vol.15, No.11, 明治書院,1996年11月
  • インターネット 歴史の一幕「日本で初めてのIPアドレス割り当て」:JPNIC Newsletter, No.62, p.18,2016年3月

翻訳

  • Douglas Hofstadter著:メタマジック・ゲーム,共訳,白揚社,1990年10月
  • Ted Nelson著:リテラリー・マシン,共訳,ASCII出版,1994年8月

受賞

  • 英検1級 個人成績優秀者表彰米国大使賞(公益財団法人日本英語検定協会),1979年3月
  • 第1回ASTEMソフトウェア文化賞 日本語文書清書プログラムjTeXの開発に対して(京都高度技術研究所ASTEM)1994年11月
  • 第1回CGF賞(Computer Go Forum賞)囲碁プログラムの発展に寄与した人にコンピュータ碁フォーラムから贈られる賞,1998年4月