KCGグループの徽章
KCGグループは,京都情報大学院大学,京都コンピュータ学院(洛北校,鴨川校,京都駅前校),京都自動車専門学校,京都日本語研修センター,株式会社KCGキャリアなどから構成されたグローバルな教育機関の集合体です。
本グループの徽章「kcg.edu」は,1995年に取得したインターネットのドメイン名(kcg.edu)に由来するものです。2003年,長谷川亘現総長により選定されました。「kcg」とは,日本最初のコンピュータ教育機関「Kyoto Computer Gakuin(京都コンピュータ学院)」の頭文字であり,「.edu」は,gTLD(generic Top Level Domain:インターネットで使われるトップレベルドメインのうち,分野別トップレベルドメイン)の一つで,米国の認定機関から認められた高等教育機関のみが登録対象となっています。1985年4月,「.edu」のドメインに,米国のコロンビア大学,カーネギーメロン大学,パデュー大学,ライス大学,カリフォルニア大学バークレー校および同ロサンゼルス校の合わせて6つの高等教育機関が登録されました。そして,マサチューセッツ工科大学(MIT),ハーバード大学,スタンフォード大学など,米国を代表する他の名門大学が後に続きました。
KCGグループは1989年に,MITをはじめとする米国諸大学・研究機関との交流や学生の海外研修の拠点として,ボストン校を設置していました。そのため,米国のコンピュータ関係者や,インターネット黎明期からの先駆者たちから,信頼できるコンピュータの学校であり「.edu」を冠するにふさわしい高等教育機関と認められて,日本国内の教育機関としては第一番にこのドメイン「.edu」を取得することができました。その後,「.edu」は米国内の教育機関にしか付与されなくなったため,日本国内で「.edu」を冠する大学は,KCGグループの京都情報大学院大学のみとなりました。
「kcg.edu」というドメインを有することは,京都情報大学院大学,京都コンピュータ学院が米国でも認められている高等教育機関であることの証とも言えるでしょう。その当時「.edu」ドメインを取得できたということは,本学の進取性を象徴する出来事でもありました。徽章としての「kcg.edu」には,高度情報化社会において,常に先駆性を重視する教育機関としての気概と,時代を切り拓いていく人々を育成する教育の理想が込められています。
KCGグループのカラー
KCGニューヨークオフィス
KCGグループの行う海外事業の拠点として,2000年にNYの世界貿易センター(WTC)内に開設。米国同時多発テロにより被災しましたが,現在は,ロックフェラー・センタービルに事務所を置き,活動を展開しています。
KCG北京オフィス・KCG大連オフィス・KCG上海オフィス
関係の深まる中国諸大学との交流の拠点として,2002年に北京市の国家図書館内にKCG北京オフィスを開設。また,2008年にはKCG大連オフィス,2018年には上海オフィスを開設し,中国諸大学へのIT教育サポートなどの活動を展開しています。
ロチェスター工科大学
Rochester Institute of Technology
IT系の学科を全米でもいち早く設置(1991年)したことなどでも有名な,1829年創立の工学系総合大学。CG・ゲーム・IT分野では全米トップクラスの実績を誇ります。京都コンピュータ学院と1996年に姉妹校提携。
KCG資料館
情報処理学会認定 分散コンピュータ博物館 全国第一号
京都情報大学院大学のグループ校である京都コンピュータ学院(KCG)は日本初の「コンピュータ博物館」実現に向けて準備を進めています。京都駅前校内に「情報処理技術遺産」認定機器などを一堂に展示,教育の場と共生しています。
日本最初のコンピュータ教育機関である京都コンピュータ学院(KCG)は,創立以来61年の永きにわたって教育・実習・研究で使用してきた過去のコンピュータ等を保存しています。そして今,「コンピュータ博物館」実現に向け準備を進めています。KCGのコレクション「KCG資料館」は,「国内屈指の貴重な機器を多数保存している」との理由で2009年に社団法人(現在は一般社団法人)情報処理学会から「分散コンピュータ博物館」の全国第一号認定を受けました。また「TOSBAC-3400」と「OKITAC-4300Cシステム」は「情報処理技術遺産」として第一号認定を受けました。2011年,「NEAC-2206」も「情報処理技術遺産」となり,長谷川靖子学院長に,同学会から感謝状が贈られました。2012年には「NEACシステム100」,2013年には「MZ-80K」が,2015年には「PDP8/Ⅰ」が,2016年には,新たに「TOSBAC-1100D」が「情報処理技術遺産」に認定されました。
このうち「TOSBAC-3400」は,日本で最初のマイクロプログラム制御計算機であるKT-Pilotをベースに開発されました。この「TOSBAC-3400」は,前KCG情報学研究所長で,日本最初のIT専門職大学院・京都情報大学院大学(KCGI)の初代学長を務めた故萩原宏博士が,京都大学工学部教授時代にKT-Pilotの基本設計やソフトウェア開発などを担当し,現在の株式会社東芝とともに開発したという,KCGにとって縁の深い汎用計算機です。
京都駅前校には,これら「情報処理技術遺産」認定機器のほかにも多くの貴重な過去の名機が展示されていることから,日本の高度成長を支えた技術を間近で知ることができる場として見学者が多数訪れています。
コンピュータ技術の急速な発展に伴い,情報処理機器の進化も急です。KCGでは十数年前から,次世代に継承すべき重要な意義を持つ技術や製品の,保存と活用を図る必要があると認識し,「コンピュータ博物館」構想を温めてきました。わが国が技術立国として今後も世界をリードしていくことが期待される今こそ,技術の歴史を顧みることができる博物館実現に向けて大きな一歩を踏み出す時だと考えています。
KCGは京都駅前校を,わが国が誇る「コンピュータ博物館」として認可が得られるように,また,運営のための財団法人設立が実現できるよう,国や京都府,京都市,学界,教育界,企業など関係者に支援と協力を呼び掛けています。
KCG資料館
https://www.kcg.ac.jp/museum/
情報処理学会 分散コンピュータ博物館
http://museum.ipsj.or.jp/satellite/