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京都情報大学院大学での学び

カリキュラム概要

entrepreneurship

本学は,ICT(情報通信技術)を学び,様々な領域での具体的な課題に適用することで,新たにICTの革新的な応用が生まれ,それを利用する人々のさらなる幸福と社会の改善につながると確信しています。

本学のカリキュラムは,ICT全般の知識と専門技術の応用能力,および社会で通用する職業人としてのマナーを,学生が身につけることを目標としてデザインされています。アメリカ式のプロフェッショナルスクールでの教育をモデルとし,実用的知識と実践を重視したアプローチを取っています。

カリキュラムの作成においては,世界最大の教育科学技術計算協会であるACM(Association for Computing Machinery)のモデルカリキュラムと,独立行政法人「情報処理推進機構(IPA:Information technology Promotion Agency)」のITスキル標準モデルカリキュラムの両方を参照しています。

本学のカリキュラムが学生に求めるスキルの到達目標は,IPA ITスキル標準V3のレベル1〜レベル3を参照して,以下のように設定されています。

  • 専門家として通用するレベルの業務を単独,あるいは限られた指示やサポートで遂行できること。
  • 日本国内,もしくは自国の志望業界で就職可能な能力を身につけること。
  • 選択した業種,業界内で求められる水準で仕事ができるようになること。
  • 優れた職能と責任感を持った良識ある社会人になること。

さらに上位の「ハイレベル」と位置付けられるIPA ITスキル標準V3のレベル4および5は,プロフェッショナルとしてスキルの専門分野が確立し,知識と応用力を後進の育成にも活かせる人材とされています。こうしたキャリアアップを実現するには企業で時間をかけて業務経験を積むのが一般的ですが,本学のような情報系の専門職大学院でビジネスとITが関わる領域の実践的な学びを深く重ねれば,より短期間で「ハイレベル人材」への到達が可能です。

これらのスキルを学生が修得するために,本学では以下の各分野に力点を置いてカリキュラムを構成し,時代と社会のニーズに応じ更新しています。

ICTの知識とスキル

学修の対象となる領域は,広範にわたるICTの知識とスキル,およびその具体的な応用です。これらを学ぶため,本学ではICTの専門分野やICTを応用する産業ごとに構成された複数の科目群を分類しており,それら科目群のいずれかを選んで,または組み合わせて履修することで,専門性と応用力を高められるよう,カリキュラムを構成しています(各科目群の詳細については後述)。

実習・演習

本学の教育哲学の基盤は,経験による学び,即ち実習や演習を通した学習です。学生は,プロジェクトベースの学習活動やインターンシップを通して現場での実務に即した経験を積みます。

対人スキル

キャリアの充実のためには,専門知識と技術が重要なのは言うまでもありませんが,書面や口頭での明確なコミュニケーション能力,他者と協力して仕事をこなす能力,リーダーシップを発揮する能力といった職業人としての対人スキルが不可欠です。本学は,単なる技術的な能力を超えた学生の「人間力」を育てます。

「応用情報技術専門家」育成のために統合されたカリキュラム

本学の建学の理念にある「応用情報技術専門家」を育成し,社会に送り出すために,学修目的別の履修モデルと,学生主体のプロジェクトやアクティビティとを組み合わせて,統合されたカリキュラムを提供しています。

カリキュラム構成図

専門性の獲得

応用情報技術専門家として,広範なICT関連知識をすべてカバーしようとするのは現実的ではありません。そのため,専門性を高めるために分野を特定し,その中で基礎から応用・実践まで広く深い専門知識を獲得できるよう,分野ごとの専門分野科目群を整備しています。

社会的ニーズへの対応

現代の様々な産業において,効率化・知識集約などの課題解決にICTを適用しようというニーズは高まる一方です。このニーズに応えるために,特定の産業へのICTの実践的活用について,事例や課題などを学ぶための産業科目群を整備しています。

創造性・実践能力の発揮

応用情報技術専門家として,各種科目の履修で学んだ知識を現実の課題解決や実践的応用につなげるために,自らがとるべきアクションを主体的に企画・設計し,実践した結果を他者に還元する必要があります。そのため,それらの素養を学生が身につけられるよう,プロジェクトスポンサー(マスタープロジェクト担当教員)の指導のもとで様々なテーマを追求するマスタープロジェクトやリサーチプロジェクト/インディペンデント・スタディをカリキュラムに位置づけています。

プロフェッショナル志向

応用情報技術専門家は,実際の産業の現場で現実の課題解決や実践的応用を牽引できるプロフェッショナルであることが求められます。そのため,企業や各種団体でのインターンシップを奨励し,職業人に求められる技術レベルや課題解決能力を体験的に学ぶ機会を提供します。

これらの履修モデルの選択やプロジェクトなどへの取り組みは,すべての学生に一律に課されるものではありません。学生ごとの興味・関心や学修の深度などに応じて,様々な選択と組み合わせが可能です。学生主体の自由な学びを尊重しつつ,応用情報技術専門家の育成に向けた知識と技術の積み上げを図るよう,カリキュラムを設計しています。