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茨木 俊秀

Toshihide Ibaraki

経歴

  • 京都大学大学院工学研究科修士課程修了(電子工学専攻),工学博士
  • 京都大学名誉教授。元京都大学大学院情報学研究科科長,元豊橋技術科学大学教授,元関西学院大学教授。2010-2023京都情報大学院大学学長。
  • 外国大学では,イリノイ大学,ウオタールー大学,サイモンフレーザー大学,ラトガース大学,カンタベリー大学,エラスムス大学など客員研究員あるいは客員教授。
  • 学会関係:日本オペレーションズ・リサーチ学会,日本スケジューリング学会,以上2学会名誉会員,ACM,電子情報通信学会,情報処理学会,日本応用数理学会 以上4学会フェロー。
  • 京都情報大学院大学名誉学長,瑞宝中綬章受章

コンピュータとアルゴリズム

コンピュータは,いうまでもなくハードウェアとソフトウェアから成り立っています。ハードウェアの能力は,誕生以来驚異的なスピードで増大し,約1.5年ごとに2倍になるという,いわゆるムーアの法則が成り立っていると言われています。これは指数関数的増大ですから,たとえば30年(1.5年が20回)たつと能力は2の20乗(=100万倍)にもなります。現在私たちが使っているコンピュータは,このような進歩の結果到達したものです。

ソフトウェアは,ハードウェアをどのように動作させるか,その手順をプログラムしたもので,それがなければ役に立つ仕事はできません。この手順はアルゴリズムとも呼ばれています。その実行に要する計算手間を理論的に解明するのが計算量理論です。同じ問題を解くにも,出来るだけ計算量の少ないもの,できれば最速のアルゴリズムを発見したいものですが,もちろんそれは簡単ではありません。理論と実用性の両方の観点から,様々な研究が進められてきました。私はその中でも,いわゆる最適化問題,とくに離散的な問題に興味を持ってきました。その例は,グラフ理論のいろいろな問題,スケジューリング問題,経路問題,配置問題,データ表現など,身の回りに沢山見つけることができます。我々が開発したアルゴリズムのいくつかは,今も実際に使われています。

現代生活のあらゆる面で要求される膨大な計算は,上に述べたようなハードウェアとソフトウェアの進歩があって,初めて可能になりました。この進歩は今後も続くでしょう。その未来の姿がどのようになるのか,大変楽しみにしています。

担当科目

  • システム理論特論
  • オナーズマスター論文

専門分野

  • アルゴリズム,計算の複雑さ,最適化とその応用

業績

受賞

  • 電子情報通信学会米澤賞(電子情報通信学会)
  • 日本オペレーションズ・リサーチ学会文献賞(日本オペレーションズ・リサーチ学会)
  • 椹木論文賞(システム制御情報学会)
  • 電子情報通信学会論文賞(電子情報通信学会)
  • Editor's Choice賞(5編)(Discrete Applied Mathematics 誌)
  • 日本オペレーションズ・リサーチ学会業績賞(日本オペレーションズ・リサーチ学会)
  • 日本数理科学協会学術賞(JAMS Prize)(日本数理科学協会)
  • スケジューリング学会学術賞(スケジューリング学会)
  • 近藤賞(日本オペレーションズ・リサーチ学会)
  • 電子情報通信学会業績賞(電子情報通信学会)

学術論文,国際会議論文など

  • Ibaraki, Imahori, Nonobe, Sobue, Uno, Yagiura: An iterated local search algorithm for the vehicle routing problem with convex time penalty functions, Discrete Applied Mathematics, Vol.156, pp.2050-2069, 2008
  • 片岡,茨木「研究室配属のための一方式の提案とその数理的考察」 日本オペレーションズ・リサーチ学会和文論文誌,51巻,pp.71-93, 2008
  • Matsumoto, Miwa, Ibaraki: Scheduling of corrugated paper production, European Journal of Operational Research, Vol.192, pp.782-792, 2009
  • Hashimoto, Ezaki, Yagiura, Nonobe, Ibaraki, Lokketangen:A set covering approach for the pickup and delivery problem with general constraints on each route, Pacific Journal of Optimization, Vol.5, pp.185-202, 2009
  • Umetani, Yagiura, Imahori, Imamichi, Nonobe, Ibaraki:Solving the irregular strip packing problem via guided local search for overlap minimization, ITOR(International Transactions in Operational Research), Vol.16, pp.661-683, 2009
  • Ibaraki, A personal perspective on problem solving by general purpose solvers, ITOR(International Transactions in Operational Research) , to appear
  • アキューム | 京都コンピュータ学院校友会機関誌

ほか,約400編

著書

  • Nagamochi, Ibaraki, Algorithmic Aspects of Graph Connectivity, Cambridge, 2008
  • 『最適化の数学』,共立出版,2011
  • 『Cによるアルゴリズムとデータ構造』,オーム社,2014

ほか,約10冊