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修了生の声 特別編

修了生の声

高度な実践能力と創造性を持った応用情報技術専門家

高弘昇教授指導のもと,国際学会での発表が良い経験に
頼りになる先生の力を借りれば,きっとたどり着ける

高 弘昇 教授

元サムスン電子株式会社戦略企画室情報戦略部長
現在は激変するeビジネスの世界で必要とされる人材育成に注力

高 弘昇 教授

クライアント企業が抱える経営課題を,IT戦略およびその実現のためのシステム導入によって解決するシステム統合コンサルタントの需要が高くなっています。クライアントの問題を的確に捉えながら問題解決のためにシステムの刷新や統合,新規導入などを提案することが求められるため,IT,マネジメント,コミュニケーションなどの高いスキルが必要となります。KCGIを修了し現在,第一線のコンサルタントとして活躍している2人に登場してもらい,学生時代を振り返るとともに,KCGIでの学びが今にどう活かされているか,後輩たちへのメッセージなどについて紙上で語り合ってもらいました。

2人はともに,元サムスン電子 戦略企画室情報戦略部長(CIO)の高弘昇教授がマスタープロジェクト指導教員でした。高教授の指導は,学生には国際学会で論文発表する機会を積極的に持たせることが特長で,「指導は厳しいながらも,非常にやさしく丁寧に相談に乗ってくれた」と,感謝を口にしています。

平本さん

平本さん
2011年3月修了
世界4大監査法人グループの1つの会社に勤務,Director。
クライアント向けコンサルティング業務に加え,所属ファームの経営企画関連業務にも従事。

素のままに話をしてくれる高教授の人間性
Q. マスタープロジェクト指導での思い出など,KCGIの学生時代を振り返ってください
平本高先生には,マスタープロジェクトの指導に加えて,指導の合間・終了後の休憩時間,ときには別途で1 on 1の時間を取っていただいて,キャリアや個人的な悩みの相談にまで乗っていただきました。一貫して愛にあふれていたそれらの時間を,昨日のことのように思い出します。最も印象的だったのは国際学会での論文発表です。父が大学教授だったこともあり,学会の話はよく聞いていましたが,自身が実際に参加し体験できたことは,とても貴重な経験だったと感じています。
私も国際学会で高先生と一緒にアメリカに行って英語で発表したのが一番の思い出です。高先生は素のままに話をしてくれるのでその人間性が好き。今も高先生に教えていただいたことは,私の一生の財産だと考えています。

様々な学びと経験が活きている
Q. 修了後の進路やキャリアの選択について教えてください
自身の性格は明るい方だと思っています。また他の人に教えることが好きなので,コンサルタントの仕事に就きたいと思っていました。KCGIで統計学,IT,マーケティングの知識を専門として学んだので,その考え方や分析手法をコンサルタントの仕事に活かしたいと考えました。
平本新卒時にはOBの方からの推薦を受け,総合ITベンダーに就職しました。ITの開発周りをやるには若いうちがいいかなと思ったのがその理由です。ただ仕事を進めるうちに,これは自身の得意な領域ではないということに気づき,コンサルタントにキャリアチェンジ。そして今振り返ると,その“自身の得意な領域”を見いだせたのは,KCGIでの活動と先生のアドバイスがあったからこそだったと思います。結果として,総合ITベンダーでの経験,複数のファームでのコンサルタントの経験,いずれも非常に重要なものでしたし,双方の経験があることが,今の仕事に活きていると思っています。

呉さん

呉さん
2013年10月修了
富士通株式会社 JGGエンタアプリ事業部 管理会計チームリーダー。
システム総合コンサルタントとして現在,日本大手化学メーカに向けて,SAP導入プロジェクトに参画。

定量&定性分析の手法を用いて,論理的に相手を説得する
Q. KCGIで身につけた専門知識やスキルが,現在の仕事でどのように役立っていますか
平本マスタープロジェクトではオンライン上の顧客の購買行動に係る研究をしましたが,関連する専門知見は,今でも仕事の中で活かすことができています。また,論文執筆を行う中で,”教科書に書いていることを吸収する”というところに留まらない,新たな理論を構築するという過程―仮説立案からその根拠の定義等々を経験したことは,コンサルタントとして立ち上がる際に,非常に役立ったと感じています。
物事を検証する際に,定量&定性分析の手法を用いて,論理的に相手を説得することが大切。何よりも,誠実にタスクに対応することが大事なことを学び,社会人として過ごしています。

「知ること」「考えること」「表現すること」を繰り返して
Q. 後輩学生や,これからKCGIでの学びを志す方たちにアドバイスをお願いします
学校で専門知識を修得しながら,マインドやスキルの取得もやってみてください。「知ること」,「考えること」,「表現すること」の繰り返しを練習してみてください。KCGIで必死に勉強してよかったです。知識だけではなく,人生の価値観や人間としての振る舞いを学ぶことができたと思っています。
平本誰かの評価も大切です。が,何よりも自身の腹落ち感を重視し,前進していくことが大切だと考えます。KCGIでの活動は,誰かにやらされることではありません。ご自身の貴重な時間をどのように使い,どういったものを得ていきたいか,日々考え続けながら取り組んでもらうことが,ご自身の得たい結果につながると思います。そしてどうか,頼りになる先生方の力を,しっかりと借りてください。自分ひとりではたどり着けないかもしれない場所にも,力を借りることで行けることもあると思いますし,そもそも見つけられていなかった素晴らしい場所を示してくださることもあると思います。ぜひとも楽しみながら,彩りある大学院生活を送ってください!

マスタープロジェクトの発表練習 (2013年)
マスタープロジェクトの発表練習 (2013年)