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2015年2月 好きこそものの上手なれ

はじめに

2014年12月,スウェーデンの首都ストックホルムで赤崎勇先生・名城大学教授,天野浩先生・名古屋大学教授,中村修二先生・米国カリフォルニア大学教授が,ノーベル物理学賞を受賞されました。これらの先生方がインタビューで若い人たちに向けて話された言葉を紹介します。

 

青色LED(発光ダイオード)の研究・開発

 

3名の先生方は,20世紀中の開発は無理とさえ言われていた青色LEDの研究・開発に,長年取り組まれていました。当時,結晶材料としてほとんど見向きもされていなかった窒化ガリウムに注目し,赤崎勇先生と天野浩先生は,昭和61年(1986年)に青色発光に必要な高品質の「窒化ガリウム」の結晶化に世界で初めて成功されました。そして,中村修二先生は,平成5年(1993年),独自に開発した装置を使って実用化ができる極めて明るい青色LEDの開発に世界で初めて成功され,世界中の研究者が本当に驚いたとのことです。

 

若い人たちに贈る言葉

 

3名の先生方は,インタビューで若い人たちに贈る言葉としてつぎのように話されました。

赤崎 勇 先生:

「はやりの研究にとらわれず,自分が本当にやりたいならやりなさい。それが一番だと思う。自分がやりた いことだったら,仮になかなか結果が出なくても続けることができる」

天野 浩 先生:

「信念を持ち,方針さえ間違えなければ必ずできる。あきらめないこと」

中村修二先生:

「米国は,やる気のある全力で努力する人には最高の場所。若い人はぜひ苦労をいとわず海外に飛び出てほしい」

おわりに

ノーベル物理学賞を受賞された3名の先生方の若い人たちへの贈る言葉は,“本当にやりたいことを見つけて,あきらめないでチャレンジして欲しい。そして,海外に目を向けて世界で活躍して欲しい”といわれていると理解します。このことは,鎌倉時代(14世紀)に活躍した吉田兼好法師の言葉「好きこそ物の上手なれ」(徒然草)と通じるものがあります。若い皆様方,どうぞ本当に“好きだ,やりたい!”と思うことを見つけて,“一心不乱”に,本学で勉学に励まれることを期待します。

柏原 秀明