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留学生で初 難関SAP認定コンサル試験に合格

KCGIの留学生2人が,難関である「SAP認定コンサルタント」試験に合格しました。この試験に日本で学ぶ留学生が合格したのは初めてです。ERPパッケージ製作世界最大手のSAP社※1が認定する資格試験で,取得すると企業などがERPシステム※2を導入する際に必要となるコンサルタント業務を担うことができます。日本の社会人でも合格が難しいとされる試験に,言葉の壁などを乗り越えて見事合格を果たしたこの2人の快挙は,他の留学生のみならず,学生たちの励みとなっています。

合格したのは白 光泰さん(28歳,台湾・台北市出身,中国文化大学卒,2008年3月KCGI修了,現在三洋電機株式会社ITサービスチーム勤務)と,陳 可可さん(22歳,中国浙江省出身,KCGI姉妹校の天津科技大学卒,現在KCGI2回生)。ともに今年2月の試験に合格,白さんはKCGIに在学中でした。

日本で最先端の実践的IT,経営分野を学ぼうとKCGIに入学した2人は,企業経営に威力を発揮するERPシステムに出合い,その中でも特に世界の主要企業が導入するSAP社製ERPシステムに関する資格を取ろうと勉学に励みました。試験問題が日本語で出題されることなど苦労は多かったようですが,KCGIの教員と手を携え,目標を達成しました。

白さんは既に資格を生かせる仕事に就き,陳さんも同企業に内定を得ています。いずれも「今後は経験を積み,技術を生かして世界を舞台に活躍したい」と抱負を述べています。

KCGIはSAP社のERPシステム「R/3」を教育・実習用に本格導入しています。教育機関への導入は他に例がありません。通常,この資格を取るにはSAP社が開く約5週間におよぶ講習会を経る必要があり,日本の多くの社会人が挑戦しています。KCGIはこの講習会と同レベルの講義があり,1年かけてじっくりと学ぶことができます。

なお,2007年度はこの2人の他に,4人の日本人学生がSAP認定コンサルタント試験に合格しました。

※1 SAP社
本社ドイツ。ERP(企業資源計画)システムメーカーで世界最大手。同社製ERPシステム「R/3」は,世界の主要企業約2万社が導入,日本国内では50%以上のシェアを持つ。1972年創業。
※2 ERPシステム
企業の基幹業務を統合的に管理し,経営の効率化を進めるソフトウェア。導入によりロジスティックス(部品・製品管理),財務会計や人事等データの一元管理などが可能になる。企業が導入する際には,業務プロセスの検証や標準化のためのコンサルティングが必要。

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