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「けいはんな」にKCGIがサイバー京都研究所。府より第1号認定

京都情報大学院大学(KCGI)は,本年度誕生する地理的名称トップレベルドメイン「.kyoto」を活用した事業展開や,eラーニングを使って世界の大学との連携教育を推進する「オープン大学京都」構築をテーマとした「サイバー京都研究所」を,京都府が運営する学術研究施設「けいはんなオープンイノベーションセンター」(KICK,旧:私のしごと館,精華町・木津川市)に開設することになり2014年9月4日,京都府から同センター拠点研究活用計画として認定を受けました。不振のため営業を停止しした「私のしごと館」を今年4月に国から譲渡を受けた府は,名称を改めるとともに入居する研究機関と学術研究施設にふさわしい事業計画を募集していましたが,KCGIの計画認定はその第1号となります。府は「サイバー京都研究所」計画について「京都から世界へ,ICTや教育の研究開発が発信できる拠点として期待しています」と高く評価しています。

この日,京都府庁で認定式がありKCGIを運営する学校法人 京都情報学園の長谷川亘理事長(KCGグループ統括理事長)が,山田啓二 京都府知事から認定証を受け,共同記者会見に臨みました。

「サイバー京都研究所」計画が,京都府から「けいはんなオープンイノベーションセンター」拠点研究活用計画の第1号認定を受け,記者からの記念撮影に応じる長谷川亘理事長(左から2人目)。左端は山田啓二 京都府知事,右端は長尾真 京都府参与=2014年9月4日,京都府庁
「サイバー京都研究所」計画が,京都府から「けいはんなオープンイノベーションセンター」拠点研究活用計画の第1号認定を受け,記者からの記念撮影に応じる長谷川亘理事長(左から2人目)。左端は山田啓二 京都府知事,右端は長尾真 京都府参与=2014年9月4日,京都府庁

会見では冒頭,山田知事があいさつに立ち「KICKは京都だけでなく日本の未来を支える施設にしたいと願っています。計画募集から半年も経たずして,京都情報大学院大学などから素晴らしい提案をいただき,御礼申し上げたい。ICTや教育の発展・進展は京都府にふさわしいテーマ。事業推進に向け府としても全力を挙げたい」と述べました。長谷川理事長がKCGIグループや今回認定された計画について紹介した後,長尾真 京都府参与(元京都大学総長)がKCGIの計画が認定された経緯について「KICKの効率・効果的な活用を図るために整備方針で定めた4つ研究領域のうちの,ICT,エデュケーションに該当する計画。大変魅力的な事業で,選考メンバーの満場一致で認定することに決まりました」と説明しました。

「共同記者会見の模様
共同記者会見の模様

計画の具体的な説明の中で長谷川理事長は「日本で初めてコンピュータ教育機関を立ち上げてから,この京都で50年以上にわたって活動を続けてきました。教育機関としての立場を保ちながら,“世界の京都”を発信して地域の活性化につなげられるよう努めたい」と語りました。

「サイバー京都研究所」計画は①KCGIが管理運営事業者(レジストリ)を務める「.kyoto」を活用することによって▽「京都」のブランド力向上▽リアルな京都の情報発信強化▽地域の活性化-を目指す事業 ②インターネット上で,アジア地域の大学と京都に拠点を置く大学とが連携しながら教育を展開するシステムを開発する「オープン大学京都」事業-が柱です。研究所開設は2015年8月を予定しています。

具体的な事業としては,「.kyoto」関連では▽ドメインの普及促進に向けたセミナーやワークショップの開催▽京都ブランド認証システムの構築▽学校一括安心安全ネットアクセスシステムの構築▽クリーンドメインチェックシステムの構築・運用-など。「オープン大学京都」では▽プラットホームの設計・実装▽教育コンテンツ作成プラットホームの設計・実装▽サイバー留学制度の設計-などとなっています。事業推進,それに最終目標である地域活性化のため,京都府や地域の方々と手を取り合う「オール京都」体制で臨んでいく計画です。

なおこの日は,日本テレネット株式会社(本社 京都市中京区)の「次世代Zero emission:京都モデル研究・実証計画」も同時に認定されました。

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