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「被災地復興へ知識・技術を生かしたい」~学位授与式・卒業式を挙行

2010年度の京都情報大学院大学(KCGI)学位授与式と京都コンピュータ学院(KCG)卒業式が3月19日,京都情報大学院大学 京都駅前サテライト大ホールで挙行されました。東北関東大震災による大きな被害が伝えられる中,KCGグループでともに学んできた仲間たちは「被災地復興に向け,これまでに培った知識・技術を最大限に活かして社会基盤のさらなる進歩・発展に寄与したい」との強い思いを胸に,学びやから巣立っていきました。

冒頭,東北関東大震災での犠牲者に対し,出席者全員で黙とうを捧げました。引き続き,KCGIの茨木俊秀学長が修了生に「情報技術修士(専門職)」の学位記を,KCG卒業生には洛北・鴨川・京都駅前校の各校長が卒業証書を授与。この後,KCGI・KCGの最優秀賞,優秀賞に選ばれた修了生・卒業生に表彰状と記念品が授与されました。

式辞でKCGの長谷川靖子学院長は,東北関東大震災について触れ「被災地の人々と痛みを分かち合い,全員でこの国難というべき事態を乗り越えていかなければなりません」と強調。「人を思いやる気持ち,いのちの大切さを学ぶ機会にもしてほしい」と出席者に呼び掛けました。また,就職する修了・卒業生に対しては,職場において人間関係や相互情緒性が重視される「職場力」,周囲との対話をベースにして共鳴・共感し合うことができる「現場力」を培うよう求めたうえで「強い技術力に磨きをかけ,職場の仲間たちと腹蔵なく付き合い,誇りを持って充実した社会生活を過ごして下さい」とはなむけの言葉を贈りました。

茨木学長は「今回の大震災で,情報のインフラストラクチャーがまだまだ脆弱であることが露呈されました。情報技術を専門とする職業人として,今後われわれは何をしなければならないか,真剣に考えなければなりません」と指摘。一方で北アフリカや中東を席巻している民主化運動が,ICT技術によって引き起こされたことを取り上げ「高度情報化社会は,絶え間ない変化が現在も進行中。時代が必要としているものを正しく見いだし,積極的にチャレンジしていってください」と式辞を述べました。

続いて,卒業生・修了生を代表してKCGI応用情報技術研究科ウェブビジネス技術専攻の平本恵さん(KCG情報科学科卒業生)が「伝統ある学校で,充実した学生生活を送ることができました。東北関東大震災による未曾有の大惨事の真ただ中にあり,今こそ正確かつ迅速な情報通信は,救援物資の搬送システムとともに,人々の生きるために絶対に欠かすことのできない社会資本といえます。この重大な社会資本の根元を支えるのが情報技術者の使命だと思っています」と力強く「卒業の辞」を述べました。最後に出席者全員で「蛍の光」を斉唱しました。

式典後はリーガロイヤルホテル京都に会場を移し,「卒業生を送る会」を開催。修了・卒業生たちは,これまで喜びや苦労を共にした教職員らを交えて,思い出話に花を咲かせるとともに,これからの飛躍を誓い合いました。

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