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京都版トキワ荘事業のデジタル作画講座が7月6日に開催

「京都版トキワ荘事業」の講座で,デジタル作画について解説する講師の喜多野土竜のおひとり(KCGI京都駅前サテライト・KCG京都駅前校の教室)
「京都版トキワ荘事業」の講座で,デジタル作画について解説する講師の喜多野土竜のおひとり(KCGI京都駅前サテライト・KCG京都駅前校の教室)

7月6日(土)に,京都情報大学院大学(KCGI)と京都コンピュータ学院(KCG)の協力による,漫画家志望者向け支援活動として京都市が取り組む「京都版トキワ荘事業」の「デジタル作画講座-デジタルで描く前に覚えておきたい事-」が,KCGI京都駅前サテライト・KCG京都駅前校で開かれました。40名の漫画家や漫画家志望者が集まり,プロの作家らから,デジタル作画をするうえで見落としがちな基本,ポイントなどの解説を受けました。

講師は,制作・出版活動を続け多くの人気作品を生んだ喜多野 土竜(もぐら。複数メンバーによる共同ペンネーム)と,『ジャンプSQ.マンガゼミナールMANZEMI』(集英社)を発刊し,業界でも実力に定評のある斉藤 むねお氏が務めました。「背景編」「人物編」「仕上げ編」に分けてデジタル作画とアナログ作画との差,違いを説明。講師は,デジタル制作のメリットとして▽背景と人物の作業を別々にできたり(アナログの場合は1枚の紙に書くので同時にはできない),1つの作品をレイヤー構造で仕上げていくので吹き出しなどの置き換えも簡単にできたりするなど作業効率の面で優れている▽原稿紛失の危険がない-などがあるとしながらも「ソフトの機能を多用するあまりに基本的な部分がないがしろにされ,結局薄っぺらな作品にしか仕上がらないといったことが垣間見られます。デジタルに走る前に,基礎的な表現力は紙とインクで十分身につけておくべき」と話しました。

この後参加者は,株式会社セルシスが開発したイラスト・漫画制作ソフト「CLIP STUIDO PAINT」を使ってデジタル制作を体験しました。同社スタッフが指導しました。

京都版トキワ荘事業は,京都市から受託したNPO法人 NEWVERYが運営。京町家を活用して安価なシェアハウスを漫画家志望者に提供するのをはじめ,出張編集部や漫画家向け講習会の開催等を通して漫画家志望者がプロとなっていくきっかけを提供できるコミュニティづくりを進めています。毎年秋に京都市やKCGグループが主催して開かれる「京都国際マンガアニメフェア」(京まふ)では「マンガ出張編集部」のイベントを開いています。

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