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「ChatGPT/生成AIワークショップ」開催,生成AIの未来を探りました

「ChatGPT/生成AIワークショップ」のグループワークではそれぞれのテーマに取り組みました
「ChatGPT/生成AIワークショップ」のグループワークではそれぞれのテーマに取り組みました

京都情報大学院大学(KCGI)・京都コンピュータ学院(KCG)と,ITサービス大手のBIPROGY株式会社が共同で設置している「未来環境ラボ」による「ChatGPT/生成AIワークショップ」が,2023年6月17日(土),18日(日),24日(土)の3日間にわたり開催され,KCGI・KCGの学生たちが,ChatGPTをはじめとした生成AIの新たな活用方法や問題への対応など,さまざまな課題に取り組みました。

初日は,未来環境ラボの中口孝雄KCGI准教授がChatGPTと生成AIの概要や現状,本ワークショップの目標について説明した後,人工知能の専門家である石田亨 京都大学名誉教授による基調講演が行われました。石田教授は,「私たちに生成AIの未来は見えているか」と問い掛け,「私たちの仕事は未来を実装すること。このワークショップで生成AIの未来を描いてみてほしい」と話されました。その後,KCGI・KCGの多彩な学習分野を反映して設定したサブテーマ,「ゲーム」「マンガ・アニメ」「教育」「観光IT」のそれぞれのグループに分かれ,本学教員がファシリテータとなり,石田教授やBIPROGY社総合技術研究所主席研究員の三浦仁KCGI教授らから直接アドバイスを受けながら,テーマについての話し合いを進めました。ワークショップはオンラインも併用したハイブリッド形式で実施。日本,中国,ネパール,インドなど多様な国籍の学生たちがグループワークに参加しました。AIを社会の現場に適用しているBIPROGY社の横山秀雄様による技術事例紹介もあり,学生たちは知識を深めながら,テーマを掘り下げていきました。

2日目には,株式会社スクウェア・エニックスや理化学研究所,東京大学などでゲームにおける人工知能を研究し,大型ゲームの人工知能を製作している三宅陽一郎先生による「生成AIとデジタルゲームの未来」と題した特別講演が行われました。ワークショップでそれぞれが取り組んでいる課題について紹介するグループ交流会では,互いの状況を共有し,活発に意見交換をしていました。

最終日のプレゼンテーションでは,全6チームが,3日間の成果を発表。その結果, 10年後を想定し,ChatGPTや生成AIを活用して“移動”を“体験”に変化させる新しいビジネスモデルを提案した観光ITチームの「MetaRide Kyoto 移動から体験へ」が最優秀賞に輝きました。また,BIPROGY賞に,マンガ・アニメチームの「AIが作ったイラストとの向き合い方」が選ばれました。BIPROGY社総合技術研究所センター長の香林愛子様からは,「生成AIという広いテーマの中から,企業でも悩んでいる向き合い方について,学生の皆さんがそれを取り上げ,コンプライアンスではなく倫理という面で向き合い,問題提起をしたというのが素晴らしい」とコメントをいただきました。学生達からは,「いろいろな人と話すのが楽しかった」「意見を出し合うことで,思わぬ答えが生み出されることを実感しました」「今回の経験で身についたことが多かったです。ぜひ他の友達にも勧めたい」といった意見が寄せられました。

「未来環境ラボ」は,BIPROGY社の第一線の研究員とKCGI・KCGの教員が,新鮮な発想を持つ学生とともに,共同プロジェクトを推進していく産学共同の場です。「世の中にどんな技術があるかを知ればアイデアが湧く」,「アイデアを形にする力も訓練で向上する」と考え,物事をさまざまな観点からとらえ,現在はまだ存在しないものを自分で新たに生み出す経験を積む機会を学生に提供しています。

3日間の成果をプレゼンテーションで発表。「学生たちは生成AIにさまざまな面から向き合い,問題提起できた」と評価されました
3日間の成果をプレゼンテーションで発表。「学生たちは生成AIにさまざまな面から向き合い,問題提起できた」と評価されました
充実した3日間が終わりました。学生たちはこの経験をこれからの学習にも活かしたいと話していました
充実した3日間が終わりました。学生たちはこの経験をこれからの学習にも活かしたいと話していました

 

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