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KCGの長谷川靖子学院長の名前が小惑星に

水星から土星までの惑星軌道
水星から土星までの惑星軌道

小惑星(26855)に「Yasukohasegawa」と京都コンピュータ学院(KCG)の長谷川靖子現学院長の名前がこのほど命名登録されました。長谷川靖子現学院長は京都大学理学部宇宙物理学教室初の女子学生で,宇宙物理学研究におけるコンピュータ利用の第一人者です。宇宙物理学研究を起源に日本最初のコンピュータ教育機関として創立したKCGにおいて,現学院長の名が小惑星名に採用されたことは,5万人以上にのぼる卒業生を含め,KCGグループ関係者にとって,今後のさらなる発展に向けた大きな励みになることでしょう。

太陽の周りを回る惑星は8惑星だけではなく,多数の小惑星があります。今世紀になってから発見数は急増し現在その数は100万個を超え,そのうち軌道が確定しているものが約70万個に達しています。小惑星発見は多数の星の中から異常な運動をするものをピックアップするという地味な作業の賜物です。発見者は日本のアマチュア天文家に多く,今回の小惑星は1992年北海道の北見観測所にて渡辺和郎氏によって発見されたものです。

NASAのウェブサイト(https://ssd.jpl.nasa.gov/tools/sbdb_lookup.html#/?sstr=26855)によると,「Yasukohasegawa」は周期約5年で火星と木星の間を円に近い軌道を描いて公転しています。サイズは不確定ですが約9kmで,これは小惑星としては大きい方です。現在,深夜におとめ座の方向に見えるはずですが,18等星なので大きな望遠鏡でないと見られません。図は水星から土星までの惑星軌道ですべて反時計回りに公転しています。

小惑星の命名は発見者による申請に基づき国際天文連合小惑星センターで行われます。世界の神々,物語の登場人物,著名な科学者芸術家の名がつけられていますが,政治家,企業名,発見者自身の名前は認められません。日本人,日本の地名にちなむものも多数あり,近年は生存者でもよくなりました。

長谷川靖子現学院長は,京都大学理学部宇宙物理学教室の学生時代,長谷川繁雄初代学院長とともに和歌山県に私塾を開設。その後,京都市内に「和文研セミナー京都教室」を分校として開き,長谷川靖子現学院長が京都大学でコンピュータによる科学技術計算を進めるのに合わせて1963年5月,日本最初のコンピュータ教育機関となる「FORTRAN研究会」を発足,これが京都コンピュータ学院の起源となっています。同研究会は後に「京都ソフトウェア研究会」と改称。受講対象を関西各大学の研究者や企業研究者にも拡大し,各種アプリケーションの講習も実施していました。

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