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京情協 新春セミナー開催,「古文書から現代の生き方学ぼう」

京都コンピュータ学院(KCG)内に事務局がある一般社団法人 京都府情報産業協会(略称:京情協,会長:KCGI・KCG統括理事長 長谷川 亘)の新春セミナー(京都府中小企業技術センター共催,公益財団法人 京都産業21・財団法人 京都高度技術研究所・京都商工会議所・ITコンソーシアム京都後援)が1月17日(木),京都情報大学院大学 京都駅前サテライト大ホールで開催されました。株式会社 富士ゼロックス京都 社長付文化推進担当マネジャーの間澤孝公氏が「歴史を受け継ぐ先端技術~複製古文書作成から学ぶ」と題して講演しました。同社がCSR (Corporate Social Responsibility:企業の社会的責任)活動の一環として取り組んだ,京都の地に眠る古文書の複製について紹介し,「古いものには,現代を生きるためのヒントがたくさん埋もれています。時代を超えた,より深いコミュニケーションを実現し,これからも伝統文化の推進に役立っていきたい」と話しました。セミナーは,同協会会員や京都情報大学院大学(KCGI),KCGの学生らが聴講しました。

間澤氏ははじめに,同社が京都ならではのCSR活動を探している中,2008年に奈良屋杉本家の1年間の行事や料理などの営みを記した古文書「歳中覚」の複製について依頼を受けたことをきっかけに,この取り組みが始まったと紹介。「コピー関連を主力事業とする当社でも,コピー機が苦手とする和紙への複製や,この古文書が四つ折りだったことなどがネックとなり,2009年3月の作成開始から,5カ月後にようやく完成しました」と苦労話を披露しました。

この完成がきっかけとなり,京都などに残る大福帳や経典を含めた古文書の複製を次々と無料で手掛けていったといいます。間澤氏は「これまでは破損を避けるためにガラスケースに入れられるなどして展示され,近いようで遠い存在だった古文書が,複製されたことによって手に取って確かめることができるようになったと喜んでいただいています」と話し,「京都での観光客数上位は清水寺,金閣寺,銀閣寺など洛外の寺院が並びますが,洛内にも多くの文化があり,古文書の中に眠っています。これらには現代を生きるための術が多く記されていることもあり,多くの方々に知っていただきたい」と述べました。また,京都以外の地域からも含め,多くの引き合いが来ていることも披露されました。6階ホワイエには同社が複製した古文書が並べられ,講演後には大きな輪が出来上がっていました。

「歴史を受け継ぐ先端技術~複製古文書作成から学ぶ」と題して講演した富士ゼロックス京都の間澤氏。「歴史を受け継ぐ先端技術~複製古文書作成から学ぶ」と題して講演した富士ゼロックス京都の間澤氏。
「歴史を受け継ぐ先端技術~複製古文書作成から学ぶ」と題して講演した富士ゼロックス京都の間澤氏。「歴史を受け継ぐ先端技術~複製古文書作成から学ぶ」と題して講演した富士ゼロックス京都の間澤氏。
「歴史を受け継ぐ先端技術~複製古文書作成から学ぶ」と題して講演した富士ゼロックス京都の間澤氏。「歴史を受け継ぐ先端技術~複製古文書作成から学ぶ」と題して講演した富士ゼロックス京都の間澤氏。
ホワイエには複製した古文書が並べられ,関心を集めました。ホワイエには複製した古文書が並べられ,関心を集めました。

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